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「損保業界」と「発展途上国」を結ぶ会の事務局です。

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  今日のテーマは 東京海上の「自己株式取得」 です
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東京海上の「自己株式取得」についてです。

東京海上は、自己株式取得を実施するようです。

その理由として、機動的な資本政策を遂行すること、を挙げています。

取得内容としては、当社普通株式を20,000,000株(上限)。
発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合2.6%に相当します。

株式取得価額の総額 は、500億円(上限)と大きな金額です。

<参考>
発行済株式総数(自己株式を除く) 767,380,449株
自己株式数 2,143,926株


自己株式取得のメリットは、どのようなことがあるのでしょうか。

平成13年10月の商法等の改正により、従来、原則として禁止されていた
自己株式の取得及び保有(金庫株)が解禁されました。その結果、公開企業
の株価・市場対策及び財務戦略や、公開準備企業の資本政策、その他事業承継対策
などに、自己株式を有効に活用できるようになりました。


従来、自己株式の取得・保有は原則として禁止されていましたが、
その理由としては次のものが上げられます。

【自己株式の取得・保有が原則禁止とされていた理由】

 _饉劼了駛椽室臓Π飮の原則に反する
◆”垳正な株式取引を誘発する
 株主平等原則に反する
ぁー己株式は会社にとって不安定な財産である
ァ〃弍朕悗涼楼務諒櫃僕用される


 これらの理由があるにもかかわらず、なぜ金庫株解禁となったのでしょうか。
その理由としては、次のようなことがあげられます。

【自己株式の取得・保有のメリット】
 〃从兪澗里粒価対策
 持合株に対する時価会計導入等により、持合株式の解消が急速に進んでおり、
これが現在の株価下落の一因となっています。そこで、売却される自社株に
対して発行会社がその受け皿として機能すれば、株価の下落を防止できること
となります。これは、経済界が特に期待している効果であるといえます。
◆ゝ‘暗な企業組織再編の実現
 株式を対価とする企業組織再編を行う際に、従来では新株発行方式による
 割当てが原則とされていました。金庫株の解禁により、新株発行に代えて
自己株式を割り当てることで、配当の負担増加や株価の下落を生じさせずに、
効率的な企業組織再編の実現が可能となります。


また、上記以外のメリットとして、もう少し身近にわかりやすく、代表的なものを
紹介します。

ヽ主への還元対策
利益余剰金などを使い、自社株買いを行います。
詳細は下記しますが、自社株買いは「株主への還元対策」となりますので、
既存株主にとっては好材料のニュースとなります。

また、自社株買いを行う企業は「株主の事を考えている」とされ、人気もあります。


株主への還元対策を考えた場合、一般的に、自社の株式が割安であると考えれば
「自社株買い」を行い、割高であると考えれば「配当金」による株主還元を行う
企業が多いです。


▲好肇奪オプション(従業員持ち株制度)への効果

ストックオプションに利用する株式を市場より取得する為に行います。
ストックオプションとは、自社の株を従業員で保有する「従業員持ち株制度」です。
自社株を一定の価格で購入することが出来ます。

株価が騰がると、保有している自分の利益も増えるので、従業員は自社株が
騰がるよう、より一層業務に励みます。


E対的買収の防衛策

自社株買いを行い、自社が保有する持ち株の比率を高め、敵対的買収を避ける
ために行う場合があります。 また、自社株買いは好材料であり、株価が上がるので、
敵対的買収にかかる資金も膨らみ、買収を失敗しやすくするという効果もあります。

自社株買いによる投資家のメリット自社株買いが行われると発行済株式の総数が減りま
す。
総数が減るので1株あたりの資産価値やROEが向上します。

よって既存の株主にとっては、自社株買いは好材料となります。

(例1)純利益 1,000万円、発行済株式数 1,000株。

1,000万円÷1,000株 = 1万円 (1株あたり純利益)

(例2)自社株買いを500株行う ⇒ 純利益 1,000万円、発行済株式数 500株

1,000万円÷ 500株 = 2万円(1株あたり純利益)


上記は分かりやすくするための極端な例ですが、発行済株数が減った分、
1株あたりの純利益は上がります。

投資家保護の観点から行っている自社株買いになりますので、自社株買いを定期的
に行っている企業は投資家のことを考えていると捉えられ人気もあります。

自社株買いを行う企業は人気がある自社株買いは、上記で説明した通り
「株主還元の対策」になりますので、投資家にとっては嬉しい対策になります。


自社の株式を「安い」と判断して購入するということは、自社の将来の業績に
関して自信を持っている(株価が騰がると見込んでいる)とも言えます。

投資家にとって、基本的な投資の判断は「将来性」になりますので、自社の
将来性を信じている企業の株に人気が出るわけです。


東京海上は、将来の業績に相当自信があるようですね。
他の損保会社は、どうなのでしょうか。


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