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「損保業界」と「発展途上国」を結ぶ会の事務局です。

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  今日のテーマは 東京海上HDの「アジアでのシステム展開」 です
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東京海上HDの「アジアでのシステム展開」についてです。

東京海上HDは、アジアマーケットで生命保険の代理店オンラインシステムの
構築に乗り出したようです。

第1弾として、インドにおいて、「申し込み手続き、保険金支払い、苦情対応」まで
をオンラインで、代理店と情報を共有できるようにするようです。


日本の生保社が諸外国の現地でシステムから構築するのは珍しいといわれています。

東京海上HD傘下の東京海上日動あんしんが国内で培ったノウハウを海外に移植し、
業務の効率化を進めることで成長市場を取り込むのが狙いのようです。
オンラインシステムの整備が進んだため、経営資源を有効活用して海外にシフトするようです。


海外展開はビジネスそのもののタイミングも重要なだけに、システム側の都合に合わせた
展開ができるわけではないと思います。重い基幹システムを運用する生命保険会社の場合、
システムは、買収した会社のものをそのまま使うか、現地のシステムベンダーを使い、
現地仕様のシステムを導入するか、どちらかが適当と思います。


そのため、グローバルなシステム構築をすべて計画的に行うことは難しく、急遽進出した
海外拠点に導入したシステムが、グローバルなシステムの中で取り残されてしまっている
ケースは多いといわれています。

対応策としては、ロケーションや、リージョンなどの単位でシステムを導入してつなげていく
方法や、グローバルな“コアシステム”を作って各拠点の差分を吸収していく方法があるよう
です。


ただし、海外事業展開を支援するコンサル会社の経験則からすると、
日本国内で使っているシステムを無条件でコアシステムにする場合、プロジェクトは失敗する
ことが多いようです。

コアシステムは、グローバルに適用することを前提にデザインされているかどうかが重要であり、
あとから容易に機能やスコープを拡張できない場合もあるため、その見極めが大事なポイントに
なるのではないでしょうか。

東京海上日動あんしん生命は、その見極めをし、まずは、ローカルのシステムで対応。
その後、時間を置き、日本国内のシステムインフラが拡充し、海外展開に必要な英知を
培ったうえで、海外に打って出る戦法なのではないでしょうか。


中長期的な計画も含めて、東京海上HDのように、海外ビジネスの割合が売上全体の半分に
達するようであれば、コアシステムをデザインして、グローバルに適用していくことも一案
です。

それが結果的にスピーディーな統合を実現することにもつながるのではないでしょうか。


グローバルにビジネスを展開するうえで重要になるのが、どんな体制で、どこまで現地に
任せるのかという組織や体制、つまりガバナンスの問題です。

当然、どこまでを国内と同じように進めるかを、標準化すべきかの見極めが必要になりますが、
その線引きを決めるのは、トップのリーダーシップ。
また、運営にあたっては、「原則」を確立して貫く姿勢が求められると言われています。

海外展開、特にシステム戦略は、日本の保険会社にとって共通の課題だと思います。
その課題については、実感がわきづらいと思います。

ご参考までに、海外でシステムを構築する場合の課題や、難易度はこちらで確認ができます。
ソフトベンダーの売り込みツールですが、イメージを沸かせるにはちょうど良いかもしれません。

https://regist.mcframe.com/public/application/add/489?__CAMCID=BHwxLVTsDT-171&__CAMSID=GniVcgcdHgE-52&__CAMVID=EgNivCGCDhGe&_c_d=1&_ga=1.228160600.417520440.1409223735


東京海上HDの、今後の展開は、タイ、マレーシアへのシステム導入膿瘍です。

また、システムに加えて営業ノウハウの横展開も視野に入れているようです。
そして、システム整備にあわせて代理店手数料体系も日本のビジネスモデルを参考に
再構築することも企図しています。今後の展開に注目したいと思います。


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