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「損保業界」と「発展途上国」を結ぶ会の事務局です。

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  今日のテーマは 東京海上の「SRI評価」 です
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東京海上のSRI評価についてです。


東京海上ホールディングスは、ESG情報(※)について透明性ある情報開示に努め、
多くのグローバル・SRI(※)インデックスから評価を受けているのはご存知でしょうか。


(※)ESGとは、“Environment(環境)”“Social(社会)”“Governance(ガバナンス)”
   の頭文字。近年、このESG情報が企業価値の評価には欠かせない、という考え方
   が金融機関の間でで徐々に広まりつつあります。
   2006年に国連環境計画・金融イニシアティブが発表した「責任投資原則」。
   この中で、「ESG(環境・社会・ガバナンス)側面を投資要件として組み入れる
   こと」が金融機関に要請されています。要請の背景には、投資先企業のESG側面
   は業績、すなわち資金の運用パフォーマンスに影響し、資金受託者としての
   責任を負っている金融機関は、投資先の分析や投資意思の決定にあたってESG
   側面を考慮すべきである、という考え方があります。

(※)SRIとは、Socially Responsible Investmentの略称で、日本語では「社会的
   責任投資」と呼ばれています。




近年、社会の持続可能性の観点から、企業のESGリスクや企業倫理を評価するSRI
(Socially Responsible Investment:社会的責任投資)が注目されています。
2013年3月末時点で、東京海上ホールディングスは、下記S国内公募SRIファンドに
おいて組み入れられています。


<ファンド名称>          <運用会社>
SRI・ジャパン・オープン     三井住友トラスト・アセットマネジメント
日本株式SRIファンド       三井住友トラスト・アセットマネジメント
三菱UFJ SRIファンド       三菱UFJ投信
ダイワ・エコ・ファンド      大和投資信託
世界6資産バランスファンド    大和投資信託
フコク SRIファンド        しんきんアセットマネジメント投信
損保ジャパン SRIオープン    損保ジャパン日本興亜アセットマネジメント
ダイワSRIファンド        大和投資信託



注目したいのは、ライバル会社である三井住友海上や損保ジャパンの運用会社が
同社の株式をファンドに組み込んでいる点です。損保という業態では競い合って
いるものの、社会的意義深いファンド運営においては、東京海上ホールディング
の社会的責任履行の実績を評価し、公正におこなっていることが確認できます。



日本では社会的責任投資(SRI)の規模は大きくありませんが、SRIに組み込まれる
ことはその企業のCSRに運用機関が「お墨付き」を与えていると捉えられる傾向が
あるため、CSRの効果を数値化するには至らなくとも、SRIファンドに組み込まれる
ことが、CSRの達成度合を株主に説明する手段となるのではないでしょうか。
(統計的にCSRを達成した企業の業績は高いパフォーマンスを示されている例も
 多く、社会的責任投資(SRI)の販売戦略の背景にもなっているという学説が
 あります)


その他のメリットとしては、株主や投資家においては、当該企業の株を購入したり、
当該企業が組み込まれている投資信託(エコファンド、SRIファンド)を購入する
可能性があります。また、金融機関では、環境リスクが小さいと判断し、貸付金利
や保険料を優遇する可能性があります。

行政においては、当該企業が資金調達や施設整備をおこなう際に何らかの優遇・
支援策を実施する事例もあるようです。ほかにも地域住民では、企業活動に対する
理解が深まり、企業にとっては、事業リスクの軽減につながるというメリットにも
つながるのではないでしょうか。

代理店などの取引先からも、率先的な環境配慮活動を実施していることが同業他社
との差別化要因として認識され、企業にとっては、事業機会の創出につながる可能
性がでてくるのではないでしょうか。

より直接的には、消費者が、当該企業からの製品やサービスの購入を拡大する可能性
も高まる。つまり、東京海上ホールディングの場合、さらに国内における市場シェア
を高めることにつながるということです。


日本の生損の保険会社の中で、CSR経営が最も進んでいる東京海上には、さらに高み
を目指してもらい、業界のロールモデルになってもらいたいものです。



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