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「損保業界」と「発展途上国」を結ぶ会の事務局です。

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  今日のテーマは 東京海上の「株主総会」です
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東京海上の「株主総会」についてです。


東京海上は6/24にパレスホテルにて株主総会を実施しました。
株主総会の参考資料として、以下の資料が株主に送付されていますが、同社が
ステイクホルダーに提供・提示している資料で「経営者の顔」が見える資料は
これくらいではないでしょうか。

http://ir.tokiomarinehd.com/ja/ShareholdersMeeting/AccountsAnnounceColl/00/links/00/PDFile/2013%20Reference%20Material_j.pdf


また、2012年度の東京海上の活動を振り返ることができる動画資料もあります
ので、ぜひご覧ください。


http://www.c-hotline.net/Viewer/Default/TMHD2dc715cf41d7ae2d315541c9a141507a



さて、今年度の株主総会は、次の決議事項を付議していました。

第1号議案 剰余金の処分の件
第2号議案 取締役10名選任の件



これらの決議事項を株主から合意をとるために株主総会を開くわけですが、
この総会について目的や意味合いについて詳細を説明いたします。



株主総会は、株式会社のオーナーである株主によって構成され、株式会社の
最高意思決定機関といわれます。

(一方で、未公開会社の中小企業では、会社のオーナーである株主のほとんど
 が身内であり、その過半数以上を社長自身が所有しているケースがほとんど
 で、実質的に会社の意思決定は社長のみで行なわれ、株主総会や取締役会が
 開催されていない場合も少なくありません)

東京海上のような公開会社ともなれば、株主の多くが外部関係者となり、
法に則って株主総会を開き、報告事項について報告し、株主からの質問を
受け付けそれに対する説明を行い、上記のような決議事項について採決を
していかなければなりません。


これらの手続を、怠ったり間違ったりしてしまうと、株主総会自体が取り消さ
れてしまうこととなってしまいます。このように公開後の株主総会は、厳密な
法令遵守が求められますので、これらに対応するために、体制づくりや法
(特に会社法)の知識が必要となってきます。



また、株主総会は、株主が集まる株式会社の最高意思決定機関であり、会社
にとって最も重要な事柄を決定します。この株主総会は時代の変化とともに
変貌を遂げ、特に2006年5月に施行された会社法により大きく変化しました。
 

かつて株主総会は、野村證券から連想される「総会屋」が存在したり、強固
な株式の持ち合いが存在したりと、実質的な審議を経ることなく、議決権が
形式的に行使され、以前は「シャンシャン総会」などと揶揄されていました。

しかしその後、法改正やバブル崩壊による持合解消などを要因に、株式は
市場に放出され、その結果として、受け皿となった個人投資家や機関投資家、
更には外国人投資家が増大するようになり、開かれた株主総会・株主支持の
獲得、IRという投資家への情報開示の場へと変貌を遂げました。


そして近年の株主総会では、経営陣の敵対的買収防衛策への支持獲得や、
一般の株主も巻き込んだ委任状集めが繰り広げられる会社との支配権争奪戦、
「プロキシファイト(委任状獲得合戦)」 が激しく行なわれるケースもあります。


このような中で、東京海上なども例外ではなく、会社側には、株主総会の
仕組みを十分に理解し、適法な議事進行を実現することが求められています。


そこで、株主総会の目的についてご説明します。

株主総会の運営準備をするにあたり、まず株主総会での目的を認識しておく
必要があります。運営準備において、『その目的を獲得するためにはどうするか』
が、準備作業での判断基準となるからです。

株主総会での目的も、市場や社会情勢の変化と共に移り、以前は『総会屋への
利益供与や総会での暴力などの排除』が目的だったものに対して、いまでは
『会社提案議案の可決』が主たる目的として重要視されるようになりました。



経営陣は、日頃から自分達の経営方針を株主に開示や説明を行い理解を得て、
株主の信頼と指示を獲得する必要がありますが、こうした努力を
『SR(Shareholder Relations)活動』といいます。このSR活動の具体的な方法
として、株主総会や株主懇親会の開催があげられます。


東京海上の場合、同社HP上の「個人投資家のみなさまへ」がその一つになって
いるのではないでしょうか。
http://ir.tokiomarinehd.com/ja/Kojin.html


『IR活動』は、一般投資家など広く社会全般に会社の価値を理解してもらい、
会社の評価を高め自社の株式を購入してもらうための活動になります。一方
上述した『SR活動』は、株主の信頼と支持を得るための活動になります。
株主総会は株主の集まりになりますので『SR活動』として捉えることができます。


毎年1回行われる株主総会、経営者や総会開催の裏方(総務部や法務部)に
とっては年間の最大イベントであり、失敗が許されないものですから、準備や
運営には気が抜けません。


以上の観点で、東京海上のほか、他の損保会社であるMS&AD、NKSJの動向も
確認すると、各社の違いが現れて興味深いのかもしれません。



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