■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
「日経4誌の損保関連ニュースをMBA的思考で斬る!」(サンプル)
「東京海上」解体新書 (サンプル)

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

「損保業界」と「発展途上国」を結ぶ会の事務局です。

__________________________________
  今日のテーマは 東京海上の「外国人役員」です
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

東京海上の「外国人役員」についてです。


先日、東京海上HDの役員人事が発表されていました。
その中で目に付いたのが、執行役員にIAN BRIMECOME氏が就任することになった点です。
http://ir.tokiomarinehd.com/ja/NewsRelease/NewsRelease4931369295350972761/TopLink/RedirectFile/20130426.pdf


現在、同社海外事業部門の部長職(Executive Chairman International)のようですが、
思い切った人事を励行するようです。


目の青い外国人が役員になる日がそう遠くない日に訪れると思っていましたが、やはり
東京海上HDが一足先にそれをやってしまいました。




近年、損害保険会社以外の製造業などの経営陣の顔ぶれに、外国人役員の存在感が
高まってきているという印象があります


外国人役員の賛否は両論あると思いますが、最終的な評価はさておき、外国人役員
というと、多くの方が最初に思い浮かべるのは、1999年に仏ルノーからの出向で、
日産自動車COO(最高執行責任者)に就任し、V字回復を成し遂げたカルロス・ゴーン氏
ではないでしょうか。

世の中全体に大きな印象を与えた事象であり、流行歌には「新しい上司はフランス人〜」
というフレーズも登場しました。


ほかには、最近退任しましたが、ソニーのハワード・ストリンガー氏や日本板硝子の
スチュアート・チェンバース氏が有名です。


投資家の目線からすると、経営トップが日本人であるか、非日本人であるか、それ自体に
対しては中立的であるそうです。

何よりも長期持続的に企業価値を高める経営者を望んでいるからだそうです。


その観点からはその国籍よりも、経営者がその企業らしいか、換言すればその企業の文化
を体現し得るか、否かの判断の方が重要と考えられますので、経営者や役員が日本人か、
非日本人かは、それ自体が重要な論点ではないと思われます。


しかしながら、日本の人口は減少傾向にありますので、特殊な事業モデルでない限り、
日本企業が世界に目を向けて、今後も成長をしていくならば、外国人社員比率はさらに
増加していくことでしょう。

いずれ外国人役員は特別な存在ではなく、現地の日本企業に新卒として入社した生え抜き
の外国籍社員が役員や経営トップになることもあるのではないかと思います。


その際、グローバルな経験や関連するスキルが必要になるのではないでしょうか。
一般的なコミュニケーション能力だけではなく、その企業独自の文化に対する理解や
グローバル化の中でさらにその文化を醸成していくことができるか否かも重要なのでは
ないかと考えています。


これまで日本の主力産業であった日本が得意とする自動車・電機産業に目を向けると、
前述の日産やソニーに加え、マツダ、三菱自動車などで外国人が経営トップに就いた歴史
を持っています。

これらの企業は当時、業績が低迷しており、外国人経営トップに期待されたことは、
旧来の日本人経営者にはない独創的な発想からのターンアラウンド(企業再生)では
なかったでしょうか。

ほかには、どのような役割があるのでしょうか。

例えば、海外市場開拓推進、欧米流経営の利点の導入、グローバル化に伴う文化の融合促進
などが考えられます。


出身元に注目すると、大まかに5つに分類できます。


1. 海外企業が日本企業の株式を取得し、役員を派遣
2. 日本企業が海外展開をする中で海外子会社の社員や買収した海外企業の役員や従業員を登用
3. 海外での取引先や競合相手の役員や、国内外の教授を社外取締役として登用
4. 外国人が創業メンバー
5. 海外で創業し、日本の証券取引所に上場している


例えば、日産やマツダは1に該当します。
他方、ソニーや日本板硝子は2に、エーザイやイオンが3に、イー・アクセスは4、
トレンドマイクロが5に該当します。


今回の東京海上HDの役員人事は上記2と推測できます。


東京海上は、社長も交代します。
今後の海外展開には相当の期待が寄せられているのではないでしょうか。
グローバルプレーヤーに転向する本気度が伺えます。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

「日経4誌の損保関連ニュースをMBA的思考で斬る!」では、損保会社特集が終了したこととに伴い、今週から1週間分の業界ニュースをピックアップした「まるごと損保業界ニュース」をはじめました。
多忙を極めて新聞・雑誌等を読む時間のない方にオススメします。