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「損保業界」と「発展途上国」を結ぶ会の事務局です。

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  今日のテーマは 東京海上グループの「東京海上キャピタル」です
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東京海上グループの「東京海上キャピタル」についてです。


東京海上キャピタルの事業内容は、バイアウト投資ファンドおよびベンチャー投資
ファンドの管理・運営です。同社は1998年以来、6つの投資ファンドを組成、運営
してきている投資ファンド運営会社であり、特に中堅企業のバイアウト案件、技術力
に魅力のあるグロース案件投資に強みを発揮しています。

※「バイアウト投資」とは、優れた技術やサービスなど魅力の高い事業を有する
  会社に投資を行い、企業が抱える成長資金ニーズや経営リソースの改善、
  資本構成の調整など経営課題の克服と、更なる成長への支援を行なう取引を
  指します。
  投資の後は、〃弍朕悗諒々のパートナーとして、投資先企業の成長と企業
  価値の向上を図り、適切な時期に株式持分を売却することで投資利益を
  実現する。



同社は、東京海上グループの中でも一目置かれる、また毛色の違う会社です。
そんな同社の特徴は次のとおりです。


1.老舗バイアウトファンドとして、安定した投資実績
  日本にバイアウトファンドが本格的に登場した1990年代後半からファンド
  運営を続け、経済環境の激変にも関わらずここまで安定した運用実績を上げて
  いること。


2.日本経済・産業の背骨である、中堅企業・ベンチャーを投資対象に特化
  バイアウト投資は、日本経済の成長を支えて来た技術力・ブランドイメージを
  持つ中堅企業を、ベンチャー投資は大きな成長が期待される新産業分野の事業
  に特に重点を置いた投資活動を続けていること。


3.洗練されたファンド投資家との密接なコミュニケーション
  ファンドの投資家は、代替投資の実績豊富な機関投資家が中心であり、各機関
  投資家との密接なコミュニケーションを通じて、透明性の高いファンド運営を
  心がけていること。


4.東京海上ブランドがもたらす安心感の活用
  不透明な経済環境が続く中、特に中堅企業・ファミリービジネス・ベンチャー
  企業にとっては、東京海上キャピタルからの資本受入の意味は高く、競争力の
  源泉になること。


5.投資メンバーの安定性と充実
  投資メンバー、特にパートナークラスは永年メンバーとして投資案件に参画。
  個々人の投資を通じた経験・教訓とチームワークを重んじる社風が、投資ポート
  フォリオ企業からも高い評価をされる基礎になっていること。



たしかに、メンバーは充実しているようです。銀行、商社などの勤務経験があり、
MBAホルダーだったりと、実績を持った社員が多数います。
同社(バイアウト投資部門)のメンバーは次のとおりです。


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深沢 英昭 (マネージングパートナー)

日本長期信用銀行にてM&Aアドバイザリー、事業リストラを通じた債権回収、
ターンアラウンド・マネジメント支援
1999年日本興業銀行移籍、顧客企業の事業ポートフォリオ再構築支援
2004年4月東京海上キャピタル参画、マネージングパートナー就任。
同年6月取締役、2005年6月取締役社長
経営参画企業:バーニーズジャパン(取締役)、武州製薬(取締役)
東京大学経済学部卒業、シカゴ大学ビジネススクールよりMBA取得。

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佐々木 康二 (ジェネラルパートナー)

日本長期信用銀行にて銀行法務、M&Aアドバイザリー、香港支店にて非居住者融資、
欧米企業アジア進出におけるM&A支援に従事
1998年12月東京海上火災保険入社、同時に東京海上キャピタル出向。
2001年6月東京海上キャピタル取締役
経営参画企業:武州製薬(取締役)
九州大学法学部卒業、ペンシルバニア大学ウォートン校よりMBA取得。

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松本 茂 (パートナー)

日本長期信用銀行にて外国為替、大企業・中堅企業向け営業、業況不振顧客
リストラ支援、企業買収仲介。日本興業銀行にて中堅企業営業。
2001年8月東京海上キャピタル参画、広範なバイアウト案件の開拓および
ストラクチャリングを手掛ける。
東京大学経済学部卒業

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中川 俊一郎 (パートナー)

JR東海にて人事企画、同社株式上場プロジェクト、資金計画業務等に従事。
2000年8月東京海上火災保険入社、同時に東京海上キャピタル出向。
これまでゼロ(旧日産陸送)、ザイマックス(旧リクルート・ビル・マネジメント)
等、主に大企業向けバイアウト案件、再生案件等を手掛ける。
経営参画企業:武州製薬(取締役)
東京大学法学部卒業。ハーバード大学ケネディ行政大学院修士号取得。

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小森 一孝 (パートナー)

東京海上火災保険にて関連金融事業戦略企画立案、全社ALM企画立案業務
2002年3月東京海上キャピタル出向
スイートガーデン等企業再生案件の投資業務、小売・流通・サービス業
のバイアウト案件を手掛ける。
経営参画企業:バーニーズジャパン(取締役)
慶応義塾大学経済学部卒業。ミシガン大学ビジネススクールMBA取得。

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大岸 崇是 (プリンシパル)

住友信託銀行にて金融商品開発、リテール事業企画などに従事。
A.T.KEARNEYにて金融機関・総合商社の新規参入戦略の策定、
リストラ支援などに従事。
2007年10月東京海上キャピタル参画
経営参画企業:バーニーズジャパン(取締役)
神戸大学法学部卒業

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大佐古 佳洋 (ヴァイスプレジデント)

住友商事にて流通子会社群の投資管理業務を経験後、投資先にて仕入/
MD業務に従事
2006年9月東京海上キャピタル参画
経営参画企業:武州製薬(監査役)
九州大学法学部卒業

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長岡 広和 (ヴァイスプレジデント)

野村證券にてリテール営業、IPOを中心とした投資銀行業務に従事
2010年7月より東京海上キャピタル参画
東京大学経済学部卒業

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車 将之 (ヴァイスプレジデント)

中央青山監査法人にて小売や製造業などの法定監査に従事
PwCアドバイザリーにて財務DD、株価算定及び事業再生やM&Aに関する
アドバイザリー業務などに従事
2012年10月東京海上キャピタル参画
同志社大学商学部卒業。公認会計士




当社は国内のバイアウト投資の先駆者として1998年からバイアウト投資を開始し、
これまでに3つのファンドを通じて多様なバイアウトへの投資を行っています。
現在運営している「TMCAP2011」ファンドでは、大企業グループの企業再編に
かかわるMBOやオーナー企業の事業承継にかかわるバイアウト、企業再生に
かかわるバイアウトを主な投資対象として投資活動を行っています。


投資対象の対象は・・・

1.原則として国内に所在又は国内に主な事業基盤を有し、安定したキャッシュ
  フローが見込まれる企業のバイアウト投資。

2.業種は特定しない。
  但し公序良俗に反する企業、もしくはその虞のある企業には投資を行わない。

3.株式、新株予約権、社債その他の有価証券並びに債権その他の権利等の取得・
  保有等の方法によるもの。

4.対象企業の企業価値は50〜500億円(原則)

5.1件あたりの投資額は30〜100億円(原則)



投資形態は・・・

1.大企業の企業再編に伴い売却される子会社・事業部門のバイアウト

2.本社の方針により売却される外資系企業日本法人のバイアウト

3.事業承継に係わるオーナー系企業のバイアウト

4.破綻した企業の処理に伴う優良子会社・事業部門のバイアウト


投資金額・規模は上記にもあるとおり、案件毎に50〜500億円規模の投資を行っている
ようですが、大型案件については事業会社や他のファンド等の共同投資、または
特定目的ファンドの設立による投資を行うこともあるようです。


原則として投資先企業議決権の過半数を取得し、経営に積極的に関与しながら、
企業価値向上をサポートする。そして、投資から3〜6年後を目処に投資先企業の
企業価値を高めた上で株式公開や事業会社への売却により投資リターンを実現する
ことを目指した活動をしています。なお、現在、組成しているファンドは以下の
3つです。


「TMCAP2005投資事業有限責任組合」
 設立: 2005年3月25日
 ファンド総額: 326億円
 投資対象: バイアウト案件への投資


「TMI2005投資事業有限責任組合」
 設立: 2005年8月19日
 ファンド総額: 55億円
 投資対象: ベンチャー企業への投資


「TMCAP2011投資事業有限責任組合」
 設立: 2011年8月15日
 ファンド総額: 148億円(2012年9月現在)


また、上記のファンドを通じて、武州製薬株式会社(医薬品・治験薬の製造受託事業)や
バーニーズジャパン(紳士・婦人服、雑貨等の輸入及び販売) などに投資しています。


保険会社グループの中に、VC(ベンチャーキャピタル)会社を擁していれば、
そのノウハウを色々な形で活用することができます。子会社と親会社間の交流を深める
ことでシナジー効果も望めるのではないでしょうか。


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