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「損保業界」と「発展途上国」を結ぶ会の事務局です。

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  今日のテーマは 東京海上グループの「CI戦略」です
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東京海上グループの「CI戦略」についてです。


東京海上グループのCI戦略について考えてみます。


CIとは、コーポレート・アイデンティティ(英: Corporate Identity 略称:CI)です。

これは、企業文化を構築し特性や独自性を統一されたイメージやデザイン、またわかりやすい
メッセージで発信し社会と共有することで存在価値を高めていく企業戦略のひとつです。


コーポレート・アイデンティティは、企業が掲げてきた理念や事業内容、また企業の社会的責任等
に基づいて自らの存在価値を体系的に整理して、改めて定めた理念やそれに基づく行動指針を
企業内外で共有することでより良い企業活動を行っていこうとするものでもあります。


主に社会における企業イメージの構築を行うために計画・実行されますが、企業内部においても
価値の共有による意識の向上、また品質や生産性、就職希望者の増加などの効果が期待できます。


日本においては1970年代に導入され始めたようですが、東京海上グループの場合、「ロゴ」と
「サウンドロゴ」があります。こちら(↓)で確認ください。


http://www.tokiomarinehd.com/company/brand/index.html



サウンドロゴとは、企業がCMなどにおいて、自社の呼称や商品名などにメロディを付けたり、
あるいは音声や効果音などの音響でアピールして宣伝効果を高めるブランド手法です。
(東京海上の「トキオマリーン〜♪」は耳に残りますよね)

数秒間程度のわずかな時間で、聴いた消費者・顧客の注意を強く引きつけて記憶されること
を狙って、さまざまな工夫が凝らされています。


また、サウンドロゴと同時に確認できたのが、企業イメージを作り上げる「ロゴ」です。
東京海上の場合、このロゴについて次のように解説がありました。


「ダイナミックな螺旋形が、時代を先取りする創造性と発展性を表し、同時に地球とお客様を
 やさしく包みサポートするイメージを表しています。

 お客様と共に地球規模で発展、繁栄していきたいという願いと決意をシンボリックに表現した
 マークです。球体には、人と地球の貴さを表すゴールド、螺旋形には、知性・スマートさ・
 親しみやすさ・未来などのイメージを表すブルーを配しました。」


色々な思いが込められているようです。
他方、参考までに損保ジャパン日本興亜とMS&ADのロゴとその意味あいについても紹介
します。各社様々な思いや理念が込められています。こちら(↓)をご確認ください。


(損保ジャパン日本興亜の場合)
http://www.sompo-japan.co.jp/topics/download/20121119_1.pdf

明日の方向を指し示し牽引するプラチナの環は、損保ジャパン日本興亜が未来に向かって
世界中の人々と取り結んでいく”新しい信頼”の象徴 とのことです。また、正円と環を
ダイナミックに組み合わせることで、日本を代表するブランドとして「世界で伍していく
会社」を目指すというビジョンを表現したとのことです。


(MS&ADの場合)
http://www.aioinissaydowa.co.jp/corporate/about/news/aioi/pdf/2010/20100204.pdf

とても淡白な解説となりますが、「プロフェッショナリズムの結集」を表現しているよう
です。


以上、各社のロゴ戦略について確認してもらいましたが、このロゴを作成するためにも、
CI戦略が必要となります。


このCI戦略を策定・実行するにあたっては、まずは、その企業を象徴するマークやロゴを
策定することが多いため、「 CI とはマークを新しくすること 」と理解されることが
多いようですが、実は、その本質は企業文化を高め顧客をはじめとする関係者や企業、
社会とよりよい関係を築くことが最大の目的であるようです。


定められた理念は明確で親しみやすい言葉にされマークやロゴとともに統一された使用法
で様々なコミュニケーションに使われています。言葉はその役割により「コーポレート・
ステートメント」「コーポレート・スローガン」「コーポレート・メッセージ」などと
呼ばれます。


ロゴは流行や時代の気分あるいはただ単に新しさを追求して作られるのではなく、あくまで
企業の掲げる理念や特性を視覚化したものとされ、時の変化に左右されることのない
「普遍性」、またライバル企業と明確に差別化するための強い「独自性」を持っていること
が重要とされています。


また、学術的に、CI は3つの要素により構成されると解説もされています。


 MI: マインド・アイデンティティ (Mind Identity)   → 理念の統一
 BI: ビヘイビア・アイデンティティ (Behavior Identity)→ 行動の統一
 VI: ビジュアル・アイデンティティ (Visual Identity) → 視覚の統一


定めた理念を共有し、理念に基づく考え方と行動により商品を開発し、供給します。
そしてその企業・製品の優れた特性や独自性を統一されたイメージやデザイン、また
わかりやすいメッセージで発信するという一連のプロセスを計画的に実行することで、
社会におけるより良い企業活動、より良いコミュニケーション、より良い関係を築く
ことができ、同時にライバルと明確な差別化ができるようです。


「情報の90%は視覚を通じて伝わる」と言われるように、ロゴ等の視覚的変化が
注目され話題にされることが多くなりましたが、上述したとおり、目に見えない価値
と行動の実践とが「CI戦略」を成功させるためには大変重要となっています。
その意味で、東京海上のCI戦略はとても勉強になります。


また、東京海上だけでなく、次のグローバル企業のロゴについて(英文ですが)、
その変遷が解説されていますのでご紹介します。


(対象企業)

 adobe アップル、キャノン、グーグル、IBM、マイクロソフト など

http://www.neatorama.com/2008/02/07/the-evolution-of-tech-companies-logos/



上記URLを確認いただくと分かるのですが、企業のロゴを創業時から守り続けれることも
大切ですが、時代の変化や事業内容により変化していることが多い気がします。


不思議なのは、変わった時には違和感があっても、次第に慣れて、しばらく経つと
新しい方が良いと思うようになることです(ドコモのロゴもいまではとても馴染んで
しまいました)。


アップルの場合は、創業時のロゴがリンゴの木の下にいるニュートンの絵であり、
そこからアップル(コンピュータ第1世代)のネーミングがあると説明しています。
そして、新しいタイプ(パーソナルコンピュータ)のアップルを販売するために、
複雑なロゴから虹色ロゴに変えたのもジョブズであり、最近のロゴもアップル再生の
ために近代的なイメージを感じるものに変えたようです。


ブランド戦略にも通じるCI戦略・・・侮れません。
お金をかけてでもしっかりと独自のCI戦略を確立させる必要がありますね。



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