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「損保業界」と「発展途上国」を結ぶ会の事務局です。


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  今日のテーマは 東京海上グループの「キルン」です
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東京海上グループの「キルン」についてです。


2008年3月、東京海上グループは英国ロイズ保険市場を代表する保険グループ
である「キルン」を買収しました。


そのキルンは保険引受能力がロイズ市場の中でも最大級であり、また卓越した
引受エキスパティーズには定評があり、着実に収益の拡大を実現している会社
です。

東京海上グループの持つ資本力と組み合わさることにより、その強さはさらに
増すことは確実で、ロイズ市場において更なる成長を目指すことができるとい
う評判もあります。


そのキルンが今年で創立50周年を迎えました。
50周年記念としてプロモーション動画を制作していましたのでご紹介します。

http://www.kilngroup.com/fifty-years-of-kiln/



登場人物は実在する人であり、すべて英語による解説ですが、本動画をみること
で、「ロイズ」のイメージ、「ロンドン」の保険会社の感じ、職場の雰囲気が
つかめると思います。

8分程ですが、完成度が高く、いかにもイギリスで作成された雰囲気の、楽し
める動画ですので、ぜひご一覧ください。



さて、50周年を迎えたキルンはどのようにして創設されたのでしょうか。


歴史を紐解くと、1962年7月12日、ロバート・キルン氏とそののビジネスパート
ナーが、個人資産5,000ポンドを入れて、ロイズに小さなニッチ引受シンジケー
ト団を設立したのが始まりだそうです。


彼らのビジネス関係は、「双方に信頼しあい、ビジネスとしてキルンの確立
に貢献しすべてが整合的で、卓越性があり、イノベーションの核となる価値
観に基づいて設立された」と表現されていました(同社ホームページより)。


年間保険料は10億ポンド以上に達し、東京海上グループに支えられ、キルン
は200カ国以上にクライアント(顧客)を有しています。キルンは同社のHP
上で以下のコメントを発信しています。


「今日、我々は、財産リスク、マリンリスク、企業リスク、航空、医療·傷害
 保険や生命保険を含む専門家を有し、リスクの多様なポートフォリオを組成
 し、ロイズ市場で4つのシンジケートを持っています。」

「我々は、保険市場において強者としてポジションにあり、2012年度は私たち
 職員全員にとってエキサイティングな年になるだろう」


東京海上グループの一員としての自覚やロイズ市場における立場をわきまえた、
自信が感じられます。


また、同社は今年、「Sunday Times 100 Best Companies To Work For 」
(サンデータイムズのベスト100社)の1社にも選ばれました。


http://www.kilngroup.com/media/press-releases/kiln-named-as-one-of-the-sunday-times-100-best-companies-to-work-for-2012/story.aspx


ロンドンにおいて毎年の恒例であるこの賞は、従業員に向けてのコミットメント
を実証し、従業員にとって働きやすい企業と認識されるものだそうです。
(キルンは初めて認定されたようですが、「3つ星」を認定されたそうです)

(参考)
 ロンドンで開催された式典で、キルンの最高経営責任者、チャールズ·フラン
 クス氏に授与されたようですが、チャールズ氏は次のようなコメントを声明
 していました。


  「私は、我々がこの賞を受賞していることに感激しています。私たちは、
   キルンが設立されて以来、我々は常に人々に力を与えている。
 
   そして、知的で、刺激的で楽しい企業文化の創造に焦点を当てている。
   私たちは創立50周年を祝いつつ、引き続き受賞されるよう頑張りたいと
   思います。」



キルンは、英国、ブラジル、ベルギー、フランス、ドイツ、香港、シンガポール、
南アフリカ共和国などに12のオフィスを有し、400人以上を雇用しています。

また、同社は高い商品開発力と引受エキスパティーズを活用し、料率サイクルに
応じた柔軟な引受を通じた収益拡大が期待されています。また、2011年6月に
同社が出資した米国所在の保険代理店であるWNC社を通じた米国内での収保拡大
や、欧州大陸・アジアにおける引受の拡大も同様です。

その上、高いアンダーライティングを維持し、コンバインドレシオは80%台を
堅持することが見込まれていますので、高い収益力が期待されています。

具体的には、キルンは2012年度正味保険料970億円、修正利益130億円が見込
まれています。2014年度には、同1220億円、同190億円と、デルファイやフィラ
デルフィアなどの海外事業と同規模の修正利益が予想されていますので、東京
海上グループにおける位置づけはとても高いものです。


このように、50年の歴史を持ち、かつグローバルに活躍し、収益性も申し分
ないキルンの「パワー」は、東京海上グループでどのように活用されていくの
でしょうか。

キルン買収によるシナジー効果に注目していきたいと思います。

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