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「損保業界」と「発展途上国」を結ぶ会の事務局です。

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  今日のテーマは 東京海上の「連結決算」です
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東京海上の「連結決算」についてです。

こちらは、先日公表された東京海上ホールディングスの連結決算資料です。
http://ir.tokiomarinehd.com/ja/TmhdStockAnnounce/TMAnnounceDataDownPar/00/TMAnnounceDownPar/02/PDFImage1/IREvent_img_pdf.png


損害保険会社の決算書を読んだことがある方はお分かりだと思いますが、
最近数年の間に、損害保険会社は保険持株会社に移行しているため、グループ
会社が増えています。また、十数年前と比べると事業の多角化も進んでいます
ので、生命保険会社、変額保険会社、通販損保などの事業会社も連結対象と
なっています。

東京海上ホールディングの場合、次の会社が連結対象となっています。

東京海上日動
日新火災
イーデザイン損保
東京海上日動あんしん生命
東京海上日動フィナンシャル生命個社


そして、上記URLではこれらの会社のP/L(損益計算書)およびB/S(貸借
対照表)等が、連結の決算短信もしくは決算記者会見資料で確認できます。


東京海上ホールディングに限らず生保、損保の大手社は、持株会社を作り、
東京海上ホールディング同様に、多数の連結関連子会社を保有していますので、
保険会社側(作り手側)からすると、決算書を作成するロードがかかります。

他方、投資家にとっては情報量が多すぎて、無難な判断、または重要な情報を
見落としてしまうことで大損を被るリスクもあります。

そこで今回は、決算書の読み方に触れると時間と紙面がいくらあっても足りま
せんので、お一人でも決算書が見れるよう「連結財務諸表」に関する初歩的な
ことをお伝えします。



早速本題に入りますが、「連結財務諸表」とは何でしょうか。


それは、グループ化した企業をひとつの企業のように見なして作成した財務諸表
のことを指しています。

単体の財務諸表の場合、財務諸表の公開義務のある会社が販売不振の際、子会社
などに在庫を売り付けて、あたかも真っ当に利益を出しているかのように見せる
ことが可能になります。

しかし、連結財務諸表の場合、こうした利益調整をしようと思っても、グループ
内の取引は全て相殺されるので、より透明性が高くなり、グループとしての実態
がより明確に見えてきます。


連結決算の考え方は、アメリカなどで先駆けて導入されていて、日本でも2000年
3月期の決算から、連結財務諸表で表すことが主流になっています。



●連結決算の対象は・・・

 連結決算の対象としてグループ会社を含める方法には次の2通りあります。


<連結法>
 連結法とは、親会社が直接(あるいは、子会社を通じて間接的に)50%を超える
 株式を保有している子会社(連結会社)に適用される方法です。

 連結法では、貸借対照表と損益計算書は全て合算して計算します。この際、親会
 社と子会社の間の取引は全て相殺されます。

 なお、持ち株比率が40〜50%の場合であっても、親会社が子会社を実質的に支配
 しているような状況の場合(役員の過半数を派遣、会社の重要方針を決める契約
 があるなど)ですと連結法の対象会社となり、これを支配力基準と呼ぶことに
 なります。


<持分法>
 持分法とは、親会社が直接(あるいは、子会社を通じて間接的に)20〜50%の
 株式を保有している子会社(関連会社)、もしくは規模が小さくて連結の対象
 から外した子会社(非連結子会社)に適用される方法です。

 持分法では、子会社の利益を親会社の持株割合に応じて損益計算書の営業外収益
 の項目に「持分法による投資損益」として記載します。

 また、その利益は、親会社の個別貸借対照表にある「投資その他の資産」の中の
 「関係会社株式」の項目に加えられます。(持分法による投資利益がマイナス
 ならば、その分を減らします)


 なお、持株比率が15〜20%であっても、親会社がグループ会社に対してかなりの
 影響力を及ぼしている場合には、持分法の対象会社となります。これを影響力
 基準と呼んでいます。



また、連結財務諸表には、普段は目に付かない固有の科目があります。 

具体的には、連結財務諸表には単体の財務諸表には見られない科目があります。
ただし、通常はいずれも額が小さいものなので、大まかな経営・財務分析では気
にする必要のない科目といえます。


●連結貸借対照表の固有科目とは・・・

 ※為替換算調整勘定を指します。
  為替換算調整勘定は、海外の子会社の決算書を円にする際に生じる差額を
  バランスシート上に資産または負債と計上したもの。


 ※連結調整勘定
  連結調整勘定とは、企業買収をした際に生じるもので、親会社の投資勘定と
  子会社の資本勘定を相殺するときに出る差額で、バランスシートの資産また
  は負債に記載されます。連結調整勘定は、20年以内で均等償却します。

 
 ※少数株主持分
  少数株主持分とは、第三者が持っている連結対象の会社(子会社)の株の
  ことで、資産や負債とは独立してバランスシートに記載されるものです。
 


●連結損益計算書の固有科目とは・・・

 ※税引等調整前当期純損益
  税引等調整前当期純損益とは、単体の損益計算書にある税引前当期利益に
  相当するものです。

 
 ※少数株主損益
  少数株主損益とは、連結ベースで計上された当期損益のなかで、少数株主
  持分に配分される損益のことです。

 
 ※連結調整勘定償却額
  連結調整勘定償却額とは、その期における連結調整勘定の償却費です。



財務諸表を読み解くための「ノウハウ・情報」の伝達的なメルマガになりましたが、
毎年この時期は、3月末決算の会社業績が開示されます。


ぜひ、些細な疑問を払拭してから、東京海上ホールディングの決算資料とライバル
会社であるNKSJやMS&ADとの比較をし、あらゆる面で浮き彫りになる「差」
を追求すると東京海上のガリバーたる所以が自ずと分かってくるのではないでしょうか。


ぜひ、決算書は一度でいいので損保各社のものに、目を通してみてください。
まずは、各社グループ会社の中核損保会社、生保会社の「利益」に注目してみるのが
良いのではないでしょうか。



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