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「損保業界」と「発展途上国」を結ぶ会の事務局です。

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  今日のテーマは 東京海上の2011年度決算IR電話会議 です
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東京海上の「2011年度決算IR電話会議」についてです。


今月中旬、損保各社の決算が発表されました。
保険引受利益は各社赤字でしたが、東京海上HDのみ最終利益の黒字をわずかながら確保して
います。


黒字化に向けては、年度末の株価好転による有価証券の売却益が大きく貢献したようですが、
保有有価証券の原価が低ければ低いほど、どんな株価市況でも、株式を売却すれば含み益を
出すことができますので、ライバル社の赤字決算が濃厚な中、あらゆる手段を尽くして、黒字
を確保することは、市場や投資家、顧客、保険代理店などのステイクホルダーに対するパフォ
ーマンスとしては大変重要なことだと考えられます。


隅社長の経営者としての維持が感じ取れる決算だったと感じます。


さて、東京海上HDの2011年度決算概要及び2012年度通期業績予想についてはすでに確認された
でしょうか。業界のガリバーの先行き・見通しを知っておくことは、ライバル会社の社員のみな
らず、損保代理店の経営者や業界関係者にとって重要なことです。


といっても、決算関係の資料は情報量が多く、また、損保会計は特殊で、また、ややわかりづら
いということもあり、じっくり本資料を読み込むことはないと思います。


そんな方にとって有益なのが、音声による決算説明です。
東京海上HDのHPでは、同社の経営企画部部長兼広報IRグループリーダー 武田氏による電話
会議の音声が配信されていますので、視聴すると良いと思います。

http://www.c-hotline.net/?module=Viewer&codeAcc=TMHDd04cde5b0d34b06af9306eef70e80cea


本IRの説明では、2012年度の東京海上日動の正味保険料の増収は、3.6%とされています。
2011年度実績同様、高い増収率を見込んでいます。


取り上げられている主な増減要因は次のとおりです。

火災 ・・・昨年度より伸び率は低下するものの増収を維持する見込み
海上 ・・・物流の回復などによる増収を見込む
傷害 ・・・明治安田生命との提携効果などによる増収を見込む
自動車・・・料率改定効果や明治安田生命との提携効果などによる増収を見込む
その他・・・前期の大口契約における減収の反動などにより増収を見込む


特に自動車は、4・2%増収を見込んでいますが、2011年度に続き、2012年度も好調のようです。


また、海外事業においても、デルファイの買収に伴う増収に加え、フィラデルフィア、キルン、
再保険事業など既存各事業の内部成長により、全体では前年増減率34%の増収を見込んでいます。
国内事業と海外事業のバランスがとれた成長スパイラルなのではないでしょうか。


フィラデルフィア・・・収益重視の引受を継続すると共に、新商品の販売等を強化
キルン     ・・・カバーホルダー関連ビジネスの拡大や欧州・アジアにおける事業拡大等
アジア事業   ・・・成長分野であるパーソナル自動車保険の拡販と日系企業対応の強化による増収
再保険事業   ・・・カジュアルティ分野の拡大や豪州・スイス支店の引受拡大
生保事業    ・・・アジアにおける販売チャネルの拡充や新商品投入による拡販


長年かけて海外の成長領域に投資してきた努力がここにきて実り始めています。


MS&ADやNKSJは、傘下子会社のシステム統合や合併などの内向きな業務に追われる一方で、
東京海上HDは、一足先に、更なる成長に向けた舵取りを実施していくのではないでしょうか。


これ以外にも同社の戦略を確認できますので、詳細は決算資料をご参照ください。

http://www.c-hotline.net/docs/html/TMHD2253/dl/tmhd120518_1.pdf


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