■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
「日経4誌の損保関連ニュースをMBA的思考で斬る!」(サンプル)
「東京海上」解体新書 (サンプル)

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

「損保業界」と「発展途上国」を結ぶ会の事務局です。

__________________________________
  今日のテーマは 東京海上の インドにおけるテレマーケティング です
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

東京海上の「インドにおけるテレマーケティング」についてです。


東京海上HDは他の損害保険会社に比べて積極的に、インドマーケットに進出しています。
先日も東京海上HDグループ企業である「エーデルワイス・トウキョウ・ライフ・インシュ
アランス・カンパニー・リミテッド(ELT社)」が「株式会社フィナンシャル・エージェ
ンシー(FA社)」と、インドにおけるテレマーケティングの導入で業務提携を行いました。


東京海上HDは、2011年7月に開業したETL社を通じて、インドにおける生命保険事業を順調
に拡大しているようです。

今般、ETL社は、FA社との業務提携に合意し、新たな販売チャネルとして、テレマーケ
ティングを導入しています。

他社との差異化、販売チャネルの多様化を図ることにより、インド保険市場における
収入保険料・収益の拡大を企図した対応ですが、BRICSの一国であるインドでどのような
展開をしていくかで、中長期ビジョンで利益の源泉として育つか、そうでないかが決定
してしまうのでしょう。

少し古いレポートですが、インド市場の研究レポートがありましたので、参考までに
URLを付します。
https://m-repo.lib.meiji.ac.jp/dspace/bitstream/10291/5797/1/shogakuronso_46_7-8_77.pdf


インドは近年急速な経済発展を遂げています。持続的な労働人口の増加や国民所得の向上
などに伴い、保険市場も中長期に亘り高い成長が見込まれています。 また、インドでは
電話の普及が携帯電話を中心に急拡大しているとのことで、年間加入純増件数は225百万件
(対前年+36%)、保有件数846百万件(2011年3月末現在)に達し、通信インフラの整備
が急ピッチで進んでいるとのことです。


そして、インド生命保険市場の概要は、東京海上HDによると・・・

市場規模は約4.4兆円(2011年3月末時点、保険料収入ベース)
平均市場成長率は約17%(2006〜2010年、保険料収入ベース)
生命保険会社数は24社
※マーケットの特徴としては、 貯蓄性商品の個人代理店による販売が主流とのことです。


このマーケットを深耕するためにコールセンターを構築するとのことですが、このプロジェクト
の概要は以下のとおりです。

ETL社はFA社と共同でコールセンターを構築。
  FA社は、日本で培ったテレマーケティング・ノウハウおよびシステムを当該コール
  センターに提供(2012年春予定)。         

 ▲魁璽襯札鵐拭爾賄初は約20名のオペレーターで運営し、100名規模に拡大(2013年
  春予定)。

そして、テレマーケティングの導入により、

\弧進欷云ι覆鬟謄譽沺璽吋謄ングによる販売
 中間所得層および富裕層のお客様を中心に、学資保険(こども保険)、養老タイプの
  保険ならびに定期保険の販売
 5年後を目処に、新規契約件数10万件、新規保険料(年換算保険料ベース)20億ルピー
  (約30億円)を目指すとのこと。



以上のように、東京海上JDは、インドの社会・経済の変化・発展の中、テレマーケティング
を導入し、商品・サービスをインド全域に均一に提供することで、販売効率と顧客対応力の
向上などを実現し、インド保険市場における収入保険料・収益の拡大を虎視眈々と狙ってい
ます。


大手生命保険各社が、外国の保険会社に対する大型のM&A(合併・買収)を含め、海外展開
を加速しています。国内事業が人口減少で伸び悩んでいることから、 円高を追い風に、
成長が見込まれる新興市場を中心に海外事業に活路を見いだそうとしているようです。


日本生命は2012年1月、インドの有力財閥、リライアンスグループ傘下の資産運用会社
リライアンス・キャピタル・アセットマネジメントに、約220億円出資することで合意して
います。同グループ傘下の大手生保、リアイアンス・ライフに約480億円出資したのに続く
提携強化で、日生は出資後、リライアンス社に取締役1人を派遣。現地で主流である銀行
窓口での保険販売だけでなく、営業職員による日本式の販売方法も取り入れ、成長が
見込めるインドでの収益拡大を目指すとのことです。


また、明治安田生命は、ドイツ保険大手のタランクスと共同で、ポーランド第3位の
保険会社オイロパ・グループを約330億円で買収しました。


第一生命は、昨年5月、豪州の大手生保、タワー・オーストラリア・グループを約1000億円
で買収したのに続き、中国でも華電集団公司との合弁の保険会社設立を計画しています。

住友生命も高成長が見込まれるベトナムに昨年末に拠点を開設、現地銀行と保険事業での
提携に動いているとの報道がありました。


生命保険業界は、少子高齢化や人口減少によって保有契約高が14年連続で減少するなど、
構造的に国内市場の縮小に直面しています。そうした中で、歴史的な円高により海外投資
の負担が軽減されることから、今後も各社は海外企業に対して 大型の買収などを積極的
に仕掛けることになりそうですね。


今後も東京海上HDは一気呵成に豊富な資金力を武器に、海外保険会社のM&Aを加速させるの
でしょうか。



(ご参考)
有料にはなりますが、「インド生命保険市場におけるマイクロインシュアランス:将来性と課題」
という論文がありますので、お知らせいたします。

http://www.celent.com/ja/node/28630



■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

「日経4誌の損保関連ニュースをMBA的思考で斬る!」では、損保会社特集が終了したこととに伴い、今週から1週間分の業界ニュースをピックアップした「まるごと損保業界ニュース」をはじめました。
多忙を極めて新聞・雑誌等を読む時間のない方にオススメします。