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「日経4誌の損保関連ニュースをMBA的思考で斬る!」(サンプル)
「東京海上」解体新書 (サンプル)

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「損保業界」と「発展途上国」を結ぶ会の事務局です。

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  今日のテーマは 東京海上日動のメセナ活動 です
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東京海上日動の「メセナ活動」についてです。


東京海上日動では、「ロンドンオリンピック日本代表選手団応援ツアー」が
クイズの正解者の中から抽選で当たるという「がんばれ!ニッポン!応援
キャンペーン!」を実施しています。


同社は、JOC(日本オリンピック委員会)のゴールドパートナーとして
ロンドンオリンピック日本代表選手団を応援しています。


JOC(日本オリンピック委員会)のゴールドパートナーには、以下URLで
確認していただくと、

トヨタ、アサヒ、ドコモ、日本生命、ヤフーなどといった、日本を代表する
企業が名を連ねていますが、その一員として、東京海上HDがいます。

http://www.joc.or.jp/about/partners/



東京海上日動は過去もワールドカップのスポンサーになったりと、スポーツ
の応援者として、また、社内にアスリートを抱えたりなど、社会貢献の一環
とした取り組みを励行していました。
東京海上日動は「スポーツ財団」を保有し、直接的・間接的にスポーツ活性化
を支援しています・・・。


他のライバル損保も同様に社会人スポーツ活動に注力しています。
三井住友海上でいえば、「柔道」と「マラソン」といったように・・。



このような企業活動を昔で言えば「メセナ」、今風にいうと「CSR」と呼
びますが、この「メセナ」はフランス語のmecenat(文化の擁護」)に由来
しています。


バブルが崩壊するまでは各企業が競って「スポーツ」や「美術館」などを支援
していました。現在でも規模を小さくして活動が続いていますが、15年前と
違い「メセナ」を大きく宣伝しているところは多くはありません。


芸術で言えば、損保ジャパンの本社ビル42階にある「損保ジャパン東郷青児
美術館」の運営が一例です。


MBAの授業では、まずはじめに「企業倫理」の授業において、「企業は社会
の公器である」と学びます。


企業活動は社会の資本と労働力を使って生産販売活動を行っています。


顧客は市民だとすれば企業も個人と同じように社会と深いかかわりを持っている
という認識が根底にあるからです。

つまり、企業は利潤を追求するのが目的ではありますが、利潤の一部を社会に
還元すべきという考え方も根底にあります。その結果として「企業市民」「メセナ」
「企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility)」などの一種の流行語
が生まれています。


損害保険会社で言えば「法令順守」にととまらず、社会に利するような形で
自主的に「環境」や「社会」に関する問題に対してバランスのとれたアプローチを
行い保険・金融事業を成功させることが求められているといっても過言ではありません。


現在、ほとんどの損害保険会社が、地域の発展から環境保全、社会的弱者の保護、
教育や福祉、文化振興に至るまで、各社の特色、経営者の思想、あるいは事業内容
に適したものを選んで、さまざまな活動を営んでいます。

(東京海上日動のように、スポーツ支援活動をはじめとする、世界規模のスポーツ
 競技イベントのスポンサーになることも社会貢献に該当するのではないでしょうか)


上記「メセナ」というのは、企業の社会関係活動のごく一部の仕事に過ぎないかも
しれませんが、スポーツや芸術文化というものが「人間が生きる意味」を深める上で
大変重要な役割を果たすものであるならば、「メセナ」もまた非常に重要な活動だと
考えることができます。


「メセナ」というのは、もはや一過性の利益還元、会社が社会から得た利益のごく
一部を還元しなければいけないという次元ではなく、恒常的な社会投資、あるいは
企業の社会的関係であり、責任というような理解をされていいと個人的には考えて
います。


例えば、損害保険会社の本来業務では、契約者の経済的損失を補填すること
日本経済に貢献しています。

他方、「社会」に貢献するという意味においては、スポーツ振興などにより、国民
(市民)の幸福の水準を上げる、といった貢献も実践しています(あまり感じ取る
ことができないのが残念ですが・・・)。


人としての「倫理」、社会人としての「倫理」、保険業界に携わる者としての
「職業倫理」、企業を経営するものとしての「企業倫理」など、立場ごとに「倫理」
の定義は異なりますが、共通項として挙げられるのは、「相手(他者)や公(社会)
に対して貢献する」ことです。


現社会において流行語としてのキーワードは「環境保全」ですが、それと同時に
「メセナ」を通じた社会貢献も重要です。

損害保険会社は、こぞって「優良企業体」を目指しています。
市場価値の向上、利益の拡大、品質向上など単視眼的なものの見方での発想ですが、
もう少し踏み込んで考えてみると、「優良企業体」とは「利益を社会に還元する
(できる)企業」と捉えるべきだと思います。

MBAの世界では、優良企業を「エクセレント・カンパニー」と呼びますが、
国内の損害保険会社にも、自他ともに認める「エクセレント・カンパニー」になって
もらいたいという希望をもちつつ、実は、東京海上日動は、他社に先駆けて、
その領域にすでにいるのかもしれません。


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