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「損保業界」と「発展途上国」を結ぶ会の事務局です。

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  今日のテーマは 東京海上の「ミレア保険グループ」 です
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東京海上の「ミレア保険グループ」についてです。

東京海上グループは、名称に始まり、組織形態において、以下のような紆余曲折の変遷が
ありました。


東京海上 → ミレア保険グループ → ミレアグループ → 東京海上グループ


※ミレアのグループの呼称の由来は
 ミレア保険グループ(略称:ミレア)の呼称は、千年紀を意味する「ミレニアム」を
 もとに創造したもの。グループを結成したのが、2000年から始まる千年間の始まり
 の年であり、顧客の厚い信頼を得て末永く発展するという願いと決意を込めたもの。


ミレア保険グループの発祥について過去を振り返りたいと思います。

当時の東京海上は、朝日生命、共栄火災および日動火災とともに「ミレア保険グループ」
を結成し、持株会社方式による経営統合を目指していました。

具体的には、2001年1月に東京海上と日動火災・朝日生命が、持株会社方式で経営統合する
ことを合意し「ミレア保険グループ」を結成したのが再編の始まりです。
更に、農業協同組合や中小企業を得意先としている共栄火災海もグループに加わりました。

青写真としては、2002年度に東京海上と日動火災は持株会社下で先行統合の上、朝日生命
と共栄火災の2相互会社を株式会社へ転換後、2004年目処にホールディングスに合流して
経営統合する予定でしたが、2003年に朝日生命と共栄火災は東京海上との確執や不況に
よる財務基盤低下からグループから離脱しました。

(このため、当初のミレア保険グループは2004年10月1日に持株会社傘下の東京海上と日動
 火災の合併による東京海上日動火災保険発足に留まりましたが、2006年に日新火災保険を
 100%子会社化し、グループ経営の強化を果たしています)


ミレア発足までの沿革は以下のとおりです。

2000年9月 :東京海上は日動火災・朝日生命と将来の経営統合を前提とした業務提携と、
       生損保の垣根を越えた総合保険グループ構想を発表。
2000年10月 :東京海上は共栄火災と信用金庫での窓口販売に関する業務提携を発表。
2001年1月 :東京海上・日動火災・朝日生命と「ミレア保険グループ」を結成。
2001年3月 :共栄火災がミレア保険グループ入り。
2001年10月 :朝日生命は新規営業部門を当時のTALへ移管の上、2003年の朝日生命の
       株式会社転換を目処にあんしん生命と合併、「ミレア生命保険」とし、
       東京海上・日動火災と経営統合することを発表。
2002年2月 :朝日生命は早期経営統合策を、東京海上との意見相違や資金の折り合いが
       つかないことから白紙撤回を発表。当初通り2004年に株式会社化のうえ
       東京海上・日動火災と合併を目指すとしたが、親密先の第一勧業銀行・
       あさひ銀行等へ相互会社基金の増額(株式資本の増資相当)を要請。
2002年4月 :ミレア保険グループの内、東京海上と日動火災は株式移転による新設で
       金融持株会社の株式会社ミレアホールディングス傘下に入り経営統合。
       傘下企業はミレアグループとした。
2002年8月 :JA共済と広範囲に事業提携していた共栄火災が統合を見送り、ミレア保険
       グループから離脱。
2003年1月 :膠着状態が続いていた朝日生命も離脱を発表。
2003年3月 :東京海上は日新火災海上保険(明治生命と親密)と広範囲な業務提携を締結。
2003年3月 :東京海上と日動火災を2004年10月に合併することを発表。
       朝日生命離脱に伴いミレア保険グループをミレアグループへ再構築。



その当時、上記の4社は、顧客が抱える様々なリスクをトータルに保障するベストな商品・
サービスを提供し、最も信頼される生損保両事業を融合した保険グループを創造することを
目的に、グループ経営を志向していました。
(「超保険」を作った背景にもこのグループ事業経営があったものと推測しています)



経済・金融の一層のグローバル化、日本版金融ビッグバンとそれに伴う保険商品・料率自由化の
進展、金融各業態の相互参入の促進など、日本の保険市場における競争はますます厳しさを増
していました。

保険業界における合従連衡・再編の動きも活発化してので、自由化時代は競争激化をもたらす
一方で、競争力のある保険会社にとっては、新たな事業機会を創出するチャンスでもあったこと
から、保険会社が保険業に課せられている経済的・社会的機能を十分に果たしつつ成長を続ける
ためには、顧客にとってベストな商品・サービスを常に提供できる顧客対応力とともに、事業
の効率化を徹底し、世界の主要保険会社にも十分対抗できる競争力を備えることが必要だったの
です。

このような認識下で、4社は、各社の強みを結集することにより日本で初めて真のトータル・リ
スク・マネジメント・サービスを提供するというビジョンで一致し、将来の経営統合を視野に入れ、
生損保両事業を融合した、時代を先取りする新しい保険グループを結成しました。

4社は、これまでの事業展開により築き上げてきたリテール・ホールセールにわたる幅広い顧客
基盤の上に、生損保両事業にわたる商品開発力・金融技術力・システム開発力・コンサルティング力
などの機能・ノウハウ、人材、ブランド、各種ネットワークやインフラなどの経営資源を結集し、
保険グループとしてこれらを一体化させた事業を展開させることに熱意をもっていました。


その当時のディスクロージャー資料ではこのような記述がありました。


●●「ミレア保険グループ」の結成の目的●●

1.4社は、その特色と強みを活かしつつ、個社の経営努力だけでは生まれにくい新たなビジネス・
  モデルを構築することにより、お客様の様々なリスクをトータルに保障するベストな商品・サー
  ビスを提供し、お客様から最も信頼される保険グループを創造します。

2.4社は、今後の経営努力により、規模、収益性、効率性、成長性、事業領域いずれの点に
  おいても国内はもとより、グローバルな保険市場においても十分な競争力を有する世界の
  保険グループとしてトップクラスの地位を確立します。

3.4社は、保険グループ結成による規模の利益を最大限に追求し、重複分野における徹底した
  効率化を進めるとともに、経営効率と生産性の向上に努め、保険グループ結成の効果を出来る
  限り早期に実現します。

4.4社は、保険グループ結成による投資余力の拡大を活かし、金融サービス事業・海外保険事業
  をはじめとして、保険事業の競争力強化につながり、成長性と収益性の見込まれる新規事業や
  戦略的IT投資を積極的に推進します。

●●「ミレア保険グループ」の基本理念●●

1.4社は、イコール・パートナーとして、相互信頼と互恵の精神の下、常に保険グループの
  お客様にとって何がベストかという観点から判断し行動します。

2.4社は、お客様の満足度を高めることを第一とし、それを通じて、株主、代理店、営業職員、
  従業員にとっての満足度をより高め、企業価値と契約者価値の向上に努めます。

3.4社は、常に時代を先取りする創造性と先進性を発揮し、革新的でスピード感あふれる経営
  を実現します。

4.4社は、幅広い人材交流や事業の共同展開を通じて、保険グループとして融合された新しい
  企業文化を築きます。


このグループが2001年当時、2005年度に目標としていた経営指標は・・・

生損保収入保険料 4兆500億円
当期純利益    1,580億円


今(2010年度)の東京海上グループは目標であった数値の約半分です。

生損保収入保険料 2兆6,780億円
当期純利益    719億円


経営理念においては、現在の東京海上グループは、顧客の信頼をあらゆる活動の原点におき、
企業価値を永続的に高めていくことを最大の目的とし、以下のスローガンを標榜しています。

● お客様に最高品質の商品・サービスを提供し、安心と安全をひろげます。
● 株主の負託に応え、収益性・成長性・健全性を備えた事業をグローバルに展開します。
● 社員一人ひとりが創造性を発揮できる自由闊達な企業風土を築きます。
● 良き企業市民として公正な経営を貫き、広く社会の発展に貢献します。


「お客様の信頼をあらゆる活動の原点におくこと」を経営理念に掲げるとともに、「事業活動の
あらゆる局面においてコンプライアンスを徹底する」ことを行動原則として、企業の社会的責任を
果たそうとする姿勢は、10年前の思想と変わっていないと思います。

経済や社会の構造変化が急速に進展する中で、保険・金融・一般各事業の領域を大きく拡大しつつ、
グループ各事業会社がそれぞれの事業分野で最高品質の商品・サービスをご提供すべく、規模拡大の
シナジーを最大限発揮してもらいたいです・

社会の発展に合わせて「社会から必要とされる企業グループ」に昇華することを真に期待しています。


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