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「損保業界」と「発展途上国」を結ぶ会の事務局です。

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  今日のテーマは 東京海上の経営理念 です
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東京海上の経営理念についてです。


東京海上HDのホームページには、持株会社としての経営理念を掲載しています。
一方、MS&ADやNKSJのホームページには、経営理念についての記載は
若干であり、ホールディングとしての経営理念が不明瞭なところがあります。
各社の経営理念等も比較しながら、東京海上HDの経営理念について考察します。


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【東京海上】

『東京海上グループは、お客様の信頼をあらゆる活動の減点におき、企業価値を
 永続的に高めていきます。』

1.お客様に最高品質の商品・サービスを提供し、安心と安全を広げます。

2.株主の負託に応え、収益性・成長性・健全性を備えた事業をグローバル
  に展開します。

3.社員一人ひとりが創造性を発揮できる自由闊達な企業風土を築きます。

4.良き企業市民として公正な経営を貫き、広く社会の発展に貢献します。



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【MS&AD】

MS&ADインシュアランス グループの目指す姿として、

『グループの目指す企業グループ像を明確にするため、次のとおり経営理念、
 経営ビジョン、行動指針を定めました。』

1.経営理念(ミッション)
  グローバルな保険・金融サービス事業を通じて、安心と安全を提供し、活力ある
  社会の発展と地球の健やかな未来を支えます。

2.経営ビジョン
  持続的成長と企業価値向上を追い続ける世界トップ水準の保険・金融グループを
  創造します。

3.行動指針(バリュー)
  ・わたしたちは、常にお客さまの安心と満足のために、行動します。
  ・わたしたちは、あらゆる場面で、あらゆる人に、誠実、親切、公平・公正に
   接します。
  ・わたしたちは、お互いの個性と意見を尊重し、知識とアイデアを共有して、
   ともに成長します。
  ・わたしたちは、ステークホルダーの声に耳を傾け、絶えず自分の仕事を見直
   します。
  ・わたしたちは、自らを磨き続け、常に高い品質のサービスを提供します。


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【NKSJ】

『徹底したお客さま視点で全ての価値判断を行い、お客さまに最高品質の安心と
 サービスを提供し、社会貢献していくソリューション・サービスグループ』を
 目指します。


 NKSJグループが目指す姿は、『成長』『信頼』No.1のグループです。
 国内損害保険事業、国内生命保険事業、海外保険事業、金融サービス事業などを
 通じて、グループの社員ひとりひとりがお客さま視点での品質向上に取り組むこと
 によりお客さまからの『信頼』を高め、グループの『成長』を実現してまいります。
 それにより、社員自身が新たな『成長』の機会を獲得し、お客さまから『信頼』
 される人材に育っていくという好循環を生み出してまいります。

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上記の通り、企業体(グループ)ごとに、経営理念や経営理念から派生した様々な
概念の表現の仕方は各社異なっています。経営理念だけ、抽出してみると、

【東京海上】
『東京海上グループは、お客様の信頼をあらゆる活動の減点におき、企業価値を
 永続的に高めていきます。』

【MS&AD】
『グローバルな保険・金融サービス事業を通じて、安心と安全を提供し、活力ある
 社会の発展と地球の健やかな未来を支えます。』

【NKSJ】
『国内損害保険事業、国内生命保険事業、海外保険事業、金融サービス事業などを
 通じて、グループの社員ひとりひとりがお客さま視点での品質向上に取り組むこと
 によりお客さまからの『信頼』を高めグループの『成長』を実現してまいります。』


東京海上グループは「お客様の信頼をあらゆる活動の原点におくこと」を経営理念
に掲げるとともに「事業活動のあらゆる局面においてコンプライアンスを徹底する」
ことを行動原則として、企業の社会的責任を果たしていくとのこと。
そして、経済や社会の構造変化が急速に進展する中で、保険・金融・一般各事業の
領域を大きく拡大していく中で、グループ各事業会社がそれぞれの事業分野で最高
品質の商品・サービスをご提供することを努力し、かつ、社会の発展に合わせて、
継続的成長を遂げつつ、グループの企業価値の向上につとめ、「社会から必要と
される企業グループ」になることを目指しています。

NKSJは、「企業価値の向上」という表現は使用していないものの、「成長」を
使って、間接的に「企業価値」について言及しています。

一方で、MS&ADは、「企業価値の向上」には触れず、少し抽象的で、CSR的
な表現ですが、「活力ある社会の発展と地球の健やかな未来」の支援を標榜してい
ます。


3社の経営理念等を比較してみてわかることは、東京海上においては、「株主」を
しっかりと明言しています。

具体的には、「株主の負託に応え・・・」という表現です。

経営理念の中に、「株主」を明記していることから、3社の中で1番、株主利益を
尊重している姿勢が出ていますし、また、その結果が株価や企業価値で実証されて
います。保険料収入ではMS&ADやNKSJよりも見劣りするものの、企業価値
では、ダントツ群を抜いています。また、投資家向けIRに関していえば、東京海上
HDのホームページを見れば一目瞭然ですが、動画配信、説明資料の提供をはじめ、
個人投資家向けの説明会も多数開催し、株価向上に向けた努力が伺えます。

やはりこのような努力を下支えするのは、「経営理念」のほかにありません。

この経営理念は、経営戦略論を語る場合に不可欠な要素です。

MBAの授業では、この経理理念の重要性をあらゆる角度、ケーススタディを通じて、
実感させられます。

この経営理念は、教科書的にいえば、

「組織の存在意義や使命を、普遍的な形で表した基本的価値観の表明」となります。

もう少し具体的にいうと、

「会社や組織は何のために存在するのか、経営をどういう目的で、どのような形で
行うことができるのか」ということを明文化したものです。これによって経営者は、
基本的な考え方を内外に伝えて共有化したり、社員に対して行動や判断の指針を
与えたりすることができます。理念自体に社員が共鳴すれば、働くインセンティブ
にもなり、企業における求心力にもつながる。すなわち経営理念は企業文化を形成
する主要な要素となります。

経営理念の内容は、

1.行動規範的なもの
2.経営の成功のための鍵や経営姿勢を示すもの
3.企業の存在意義を示すもの

など、いろいろな形で表現されますが、一般的には、社会、顧客、および社員の三者
に関する理念が設定されることが多いようです。
(上記3社もこの一般論がしっかり当てはまると思います)

ただ、経営理念を検討する際に難しいことは、適切な設定をしても、時代とともに
形骸化し、現実と乖離してくることであると言われています。どれだけ優れた経営理念
やビジョンであっても、その変更のタイミングを見極め、時代に合わせて方向を再設定、
再定義して、新たな道を踏み出さなくてはならないのです。

東日本大震災により経済・社会が大きく変わろうとしています。このようなマクロ環境
の変化に順応するためにも、適時適切に、経営理念は見直す必要があるのでしょう。

次回、東京海上HDの経営理念が見直されるのはどのタイミングでしょうか。
業界を牽引する立場にある同社の「経営理念」の今後の動向に注目したいと思います。



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