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<本日の対象記事(日経新聞11/14「損保ジャパン・日本興亜:統合、筆頭株主の米投資会社が難色」>


来年4月に予定している損害保険ジャパンと日本興亜損害保険の統合計画に不透明な要素が出てきた。
両社の筆頭株主である米投資ファンド、サウスイースタン・アセット・マネジメントの理解を得られ
ていないためだ。12月22日に開く両社の臨時株主総会で、サウスイースタンが反対に回れば、統合が
承認されるか微妙な情勢となる。
サウスイースタンは日本興亜の約19%、損保ジャパンの約7.6%の株式(議決権ベース)を保有している。
損保ジャパンと日本興亜は10月末に統合計画をまとめ、今月初めにサウスイースタンに説明した。


損害保険ジャパンと日本興亜損害保険は、来年4月設立予定の共同持株会社における2014年度の
目標連結利益を09年度(予想値)比1320億円増の1600億円に設定するとしています。
5年以上も先ではありますが、かなり意欲的な経営目標だと思います。
この1600億円のうち国内損害保険事業は900億円、国内生命保険事業は500億円の利益を想定。
自動車保険を中心とする国内損保販売の強化とともに開拓の余地が大きい生保・海外事業へ損保事業の
人員を再配置するなどして収益力を高めるとしています。具体的には、さらに、海外事業ではBRICs
や東南アジア諸国連合など高い成長性と収益性が期待できる地域におけるM&A(企業の買収・合併)の
積極化。統合後は損保事業から生保・海外事業へ100〜200人規模の再配置を行い、将来的な成長
分野として生保・海外事業を拡充するそうです。

また、商品・事務・システムの一元化により14年度までに500億円の統合効果を見込んでいるとの
こと。両社の現行システムを一本化する「新共通システム」は、12年度に自動車保険分野で稼動させ、
14年度からすべての事業分野をカバーした完成版とするとのこと。
 
上述したように、まずは利益比率の高い国内損保事業でいち早く統合効果を発揮し、14年度までに
900億円の目標利益を達成するという皮算用です。
そして、MS&AD社よりも情報開示が進んでおり、今後の方向性の見通しがたっているのが、
子会社生保の動向です。
損保ジャパンひまわり生命と日本興亜生命を統合後2年以内に合併させ、国内生保事業を強化すると
発表しています。新グループの経営資源を各事業分野に戦略的に投入して目標利益を達成したいという
心理が全面的に表に出ています(出しています)。

この背景には、やはり新聞記事にあるように、大株主から統合の承認を獲得したいという心の表れで
あったり、臨時株主総会に向けてのプロモーションなのでしょう。


損保ジャパンの脳裏をよぎるのが、今回の経営統合がご破算になった際の「業界図」でしょうか。
旧三和銀行と三菱東京の関係を鑑みた、東京海上HDと日本興亜損保の経営統合により、
超メガ損保が誕生となった場合、損保ジャパンの経営の舵取りは相当難しくなると思います。

東京海上HD+NKとMS&ADの2強時代となった場合、損保ジャパンのみ単体というわけには
行かないので、それこそ、第一生命との統合であったり、もしかしたら、MS&AD&SJという
経営統合が生まれるのかもしれません(あくまで憶測です)。

では、管理人サムライがなぜ、日本興亜損保と損保ジャパンの経営統合のご破算を考えてしまうのか。

それは、メガバンク再編の舞台裏にあります。
なんとなく、銀行の再編と損保の再編には相関関係があるように思えてならないのです。
とくに、日本興亜損保がUFJ銀行とかぶって見えてしまうのです。


それでは、銀行の再編の舞台裏ですが、三菱東京との経営統合前のUFJの不良債権残高は3.9兆円程度。
不良債権処理が大幅に遅れ、自己資本比率も8%台まで低下していました。大幅赤字決算、トップ交代、
そして金融庁の行政処分(※)と追い詰められていました。そんな中、三菱東京との統合に向け事態が
急に動き始めました。

(※)金融庁検査の期間中に匿名電話が金融庁にかかり、その電話の通りUFJ社内から隠匿資料が
   見つかったのは記憶に新しいことです。このことを検査禁忌だとして金融庁はUFJに対し
   異例の行政処分を出し、UFJは追い詰められました。
   UFJの匿名電話と日本興亜損保のお家騒動(旧経営陣が保険金支払い遅延をリークしたこと)
   がなんとなく重なります。


そして、UFJをめぐる三井住友と三菱東京の争奪劇。

と言っても、当時の出来事を思い出すのは難しいので、銀行を擬人化して、「東京ラブストーリー」を
モチーフに強引に例えてみました。

UFJ銀行 ・・・永尾完治。あだ名はカンチ。当時の俳優は織田裕二。
東京三菱銀行・・・関口さとみ。当時の女優は有森也実。
三井住友銀行・・・赤名リカ。当時の女優は鈴木保奈美。


赤名リカに突然「セックスしよう」と言われたカンチ。
まんざらでもないカンチでしたが、でもやっぱり関口のことが好きだと気づくカンチ。

「ずっと私だけ見てて」って怒るリカと怒られるカンチ。
上司(俳優は西岡徳馬)に「もっとリカを大事に!」と怒られるカンチ。
そして、海外転勤するリカはカンチの故郷に行く。その後、リカ海外転勤。
晴れて?カンチと関口さとみが結ばれることに。

壮絶なカンチの争奪戦です。
赤名リカはいろいろ頑張りましたが、結局カンチは関口さとみと結婚するという結末。
切ないお話でした(銀行合併もちょっとしたラブストーリーに見えてきます・・・)。


話しが少し脱線しましたが、カンチを日本興亜損保、赤名リカを損保ジャパン、関口さとみを
東京海上HDと見立てて考えてみると少し面白いかもしれません。


某サイトでは、「金融筋によると、損保ジャパンは日本興亜の株主総会で統合が否決された場合を
想定した密かなシナリオを練っている」というコメントもありました。

「歴史は繰り返す」という言葉もありますが、臨時総会で経営統合が承認されるまで予断を許さない
状態ではありますが、2社の行方は業界の注目の的です。12/22まで静観したいと思います。

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