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<本日の対象記事(日経新聞9/17「SBI損保、第三者割当増資で30億円を調達」>


直販損保のSBI損害保険は17日、同日付で第三者割当増資を実施して30億円を
調達したと発表した。資金はシステム開発にあてる。資本金と資本準備金の合計額は
増資後で60億円となる。筆頭株主のSBIホールディングスが20億円、第2位株主の
あいおい損害保険が10億円出資した。増資後の出資比率はSBIが2.8ポイント増の
64.4%、あいおいは33.4%のまま変わらない。



<管理人サムライのコメント>

損害保険会社の社員や保険代理店の弱点の一つとして、ファイナンスや財務・会計に
弱いということが挙げられると思います。大前研一氏は金融に関係する人ではなくても
一般サラリーマンの三種神器として「英語」「IT」「財務」を謳っています。
是非今回の記事を機会に、財務会計・ファイナンス系の知識を少しずつつけていきましょう。


それでは早速ですが、「第三者割当増資」について説明します。

第三者割当増資とは、第三者に金銭等を出資してもらい資本を増やすことです。返済義務
のない資金を調達することができます。 出資者はその会社に価値を見出し、リスクを負った
上で出資をしてくれるので、増資が行えるということはその会社が魅力的であるという
証明にもなります。

この第三者割当増資のメリデメは以下のとおりです。

◆メリット1
長期資金二―ズに有用・・・返済義務がないため固定資産購入やシステム開発などに有用。

◆メリット2
株主支援…株主からの事業支援やブランド力の向上が期待できる。

◆メリット3
財務基盤強化…自己資本が充実するため財務基盤が安定する。

◆メリット4
信用力向上…資本金の大きい企業は対外的に信用力が上がる。


一方で、増資は株主の持分割合を大きく変化させます。
経営者自身のシェアが少なくなるということは、経営支配権の減少を意味し、業務執行上
の機動力が弱まる可能性も出てきます。事業拡大し、更なる売上拡大を目指す為にも、
経営支配権を十分に考慮して、会社の成長戦略に合った資本政策が重要となりますので
特に慎重な政策を取ることが求められます。

◆デメリット1
議決権減少…新規株式の増加は経営者の議決権を減少させる。

◆デメリット2 
1株当たり利益の減少…株主の増加は株主1人当り利益が希薄化する。

◆デメリット3 
税負担の上昇…資本金の大きさによって課される税金が上昇する。


以上のとおり、くどくなりますが、第三者割当増資とは、企業が外部から資金を調達する時
の手段のひとつです。ある特定の第三者に対して新株を発行して資金調達を行うもので、
株券を新たに発行して出資を引き受けてくれる相手先に割り当てて、その見返りに資金を
受け取ります。「増資」というくらいですから会社の資本金の増加を伴います。

損害保険会社のような上場企業の場合、新株の発行を伴う資金調達の方法としては、公募増資
の方が一般的に用いられています。公募増資は上場企業が公募、つまり不特定多数の出資者を
公けに広く募り、新たな株主より資本の払い込みを受けて資金調達の目的を果たすものです。

しかし未上場企業の場合は、株式を公開していないために公募増資によって資金を調達すること
が非常に困難です。そこで第三者割当増資が活用されることになります。
「第三者」とは、その企業と企業の株主以外の者を指しており、取引先やベンチャーキャピタル、
自社の役員など、以前から縁のある特定の人物や企業が増資の相手先になることが多いようです。

損害保険会社関連の最近の事例は???。

・第一生命保険と損害保険ジャパンは第一生命子会社の第一フロンティア生命保険に対し、
 200億円の増資を行いました。
・セコム損保は、09年3月に割当先をセコムとした第三者割当増資で50億円を調達しました。
・朝日火災海上保険も野村土地建物を割当先とする第三者割当増資で50億円を調達しました。
・エース損害保険も3月に決議した第三者割当増資を発表していました。
・富士火災も昨年12月に、大株主の米保険大手AIGを引受先として第三者割当増資を実施し、
 約157億7000万円を調達すると発表していました。

SBI損保とは違いますが、最近の第三者増資を行なう特長として、中堅損保社が保有株式の価格
下落で財務が悪化したため、増資で財務基盤を強化するという意図がありますね。

SBI損保の場合は、事業を拡大させたり、それまでの業務のカバー範囲を広げることが趣旨ですし、
また、あいおい損保との資本・業務提携で、良好な関係を構築しながら、双方の技術を活用し
あうことも目的としていると思います。

企業経営において、お金をどのように調達すればいいのか、またそのお金をどのように使用する
のか、そして、その投資対効果の検証を通して事業計画の修正も重要です。

読者の方もいつか、ご自身が経営者になった時にお金にかかる意思決定をすることになります。
そのときに備えるために、財務会計やファイナンスについては必ず勉強しておく必要がありますね。
管理人もMBAで学んだことを実践で活用できていませんが、資格取得や本を読むなどして、
知識の維持・向上には努めています。みなさんも頑張って下さい。

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