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<本日の対象記事(日経新聞8/30「あいおい・ニッセイ同和、合併半年延期へ 
 システム統合に時間」>

あいおい損害保険とニッセイ同和損害保険が2010年4月に予定していた合併を半年延期する
方向で調整していることが29日わかった。両社のシステム統合に当初想定よりも時間がかかると
判断、万全を期すため合併時期を遅らせる。三井住友海上グループホールディングスを含めた
3社の経営統合は、当初計画通り10年4月に実施する。
3社は今年1月、経営統合することで合意した。当初計画ではあいおいとニッセイ同和が
3社統合と同時に合併し、三井住友海上の持ち株会社の社名を変更したうえで、この持ち株会社
にぶら下がる形態をとる予定だった。




<管理人サムライのコメント>

システム統合は、顧客の利便性とシステムの安定性、統合作業の安全性を考慮した上で、
総合的に判断して計画していく必要があります。あいおい、ニッセイ同和、三井住友
の各々のシステムを比較して、どこの会社が良いシステムなのかは分りませんが、
業界内で三井住友社のシステムが比較的に優れているという評価を聞くことがあります。

損害保険会社の場合、財務系、情報系、契約システム系、代理店システム系などがありますが、
システムごとに、各社の優れたシステムを選択するのは「システム全体の親和性」を確保する
観点からすると難しいのではないでしょうか。

そこで、利便性や安定性、安全性を最優先する統合方針に基づけば、いずれか一方のシステムに
統一して、足りない機能は適宜開発していくのが最も効率的で、リスクも低いのだと思います。

経営統合を発表して8ヶ月が経ちますが、システムの優劣を比較することは必要でありながらも
最終的には「片寄せ」すべきと思いますし、そもそもシステムは経営の仕組みや事務の流れを
表すものなので、3社の経営状況から考えれば、当初から三井住友のシステムを最初から使う
という選択肢もあるのではないでしょうか。

そうは言うものの、言うことは簡単ですが、3社統合の最終形が見えない中では、目先の課題
を一歩一歩クリアさせなくてはならないのでしょうね、多分。


それでは、管理人サムライが知っている「システム統合」についてお話します。


システム統合における情報システムの統合は、基幹系をどのように構築するかによって、
いくつかの型に分けられます。

典型的な型は一方のシステムに合わせて統合する方式であり、一般に「片寄せ」あるいは
「巻き取り」と呼ばれているやり方です。M&Aにおいて一方の企業のパワーが他を上回っている場合、
ほとんどはこの形式で統合が行われており、成功しているケースも多いです。
たとえば、損保ジャパン(安田火災と日産火災、大成火災の合併)が一例になります。

この他の型として、両者のシステムの折衷案として部品ごとにいいとこどりをするというアプローチも
ありますが、これを「組合せ統合型」と呼んでいます。代表的な事例には、三井住友海上(三井海上
と住友海上の合併)が該当しそうです。これは統合の対象となる企業間にパワーの差がない場合に
起こりやすいといわれています。場合によっては片方のシステムに吸収する、あるいはまったくの
新規開発という場合もあるが、これは稀だと思います。

また、逆のケースとして「併存型」と呼ばれる、統合しないで各々のシステムを別個に走らせ、
必要なものだけを外付けで新たに付け加えるという型もある。しかし、これは多くのシステム統合が
コスト削減を意図している以上、かなりまれでしょうが、あいおい損保(大東京火災と千代田火災の合併)
はこの形をとっていたのでしょうか。噂から判断するに・・・。

これらの「型」がありながら、どの型でシステム統合するかは、結局は、どれが顧客対応上、間違いなく
統合後にシステム稼動を実現できるかの観点から選択する必要があるのだと思います。


一般的に、システム統合における「障害」の原因を1つに絞ることは難しいといわれています。

「統合の発端において当事者間に統合後の姿に対する明確な共通認識がなかった」
「意思決定部署と作業部隊との間の意思疎通がうまくはかられていなかった」
「統合後のIT戦略がはっきりしていなかった」
「本番稼動直前での確認作業がうまくいかなかった」

など様々なものがあるそうですが、これらのリスクが少しでも介在し、時間で解決できるのであれば、
あいおい損保とニッセイ同和の合併時期をずらすこともやむなしなのではないでしょうか。

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