損害保険業界ノススメ

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2009年12月20日

保険代理店不要論

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保険代理店不要論」に関する記事が日経ビジネスに掲載されていました。
保険代理店不要論を論じるのは、ナンセンスというのが管理人の感想で、記事の内容も別に保険代理店の要否を論じられたものでもなく、記事のタイトルと内容がマッチしていないという感じがしました。

保険代理店の要否は、業務知識がなく、その結果として、顧客満足を高めることやができない代理店が不要であることは自明の理ですが、損害保険産業にとって「保険代理店」は必要不可欠な存在です。品質が悪い代理店の存否と保険代理店自体の存否を混在して、論じることは横暴すぎて、保険代理店の消費者に対するイメージが悪くなるばかりです。中途半端に知識のある記者が、無責任に損害保険業界について論じるのはいけませんね。


損害保険産業にとって要否を論じるのであれば、「保険会社の支店・支社機能」についてではないでしょうか。


保険会社の営業社員の存在意義、支店・支社に存在する内勤社員の存在意義、それに伴うコストの要否を論じることが大切だと思います。

究極的なことを言えば、

営業社員は不要。
内勤社員も不要。

営業社員がいなくなることで、損害保険業界に介在する営業の二重構造は解消されます。内勤社員がいなくなることで、バックオフィスにかかるコストが削減できます。
これらのコスト削減分は保険料の引き下げや代理店が受け取る収入アップに向けるべきだと考えています


そして、元営業社員や元営業の内勤社員を本社や損害査定部門に配置し、強靭な本社機能を確立し、消費者の声を聞いたり、世の中のためになるような企画立案をさせる。また、損害調査部門の陣容も手厚くし、顧客サービスをより一層充実させる。

損害保険産業において重要なことは、(上記は例えばの話ではありますが)「中抜き」といった保険代理店の要否ではなく、もっと上流の保険会社が担っている機能・存在意義をアレコレ論ずることではないでしょうか。現在を否定することから始まる発想が大切だと思います。


今、新政府が事業仕分けをして、社会コストの洗い出しをしていますが、次元や規模は違うものの、損害保険会社も無用なコストの洗い出しを行い、保険料削減や代理店収入のアップ、保険会社社員の福利厚生の維持・向上を実現させるための手段を真剣に考えなければいけない時なのではないでしょうか。

既存の価値観をベースに、何か新しいことを考えようとしても、既存の枠組みの中の発想に留まります。新たな価値観で新しいことを考えようとすることが損害保険会社の社員に求められることだとすれば、今何をすればいいのでしょうか。

言うは易し、行なうは難し・・・管理人も答えはありません。考えたいと思います。


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この記事へのコメント

1. Posted by 営業社員   2009年12月20日 22:04
これは営業現場を
確実に状況把握されての発言でしょうか?

本社の社員は、
今後も必要とお考えですか?


>営業社員さん
コメント有難うございます。
気分を害されてしまったようですね。お詫びします。
顧客にとって何が1番大切なのかを考えると、自ずと回答は出ると思います。
管理人の意見は一意見であり、また、手段の一つに過ぎません。
最適解が何であるかを考える必要があると思っています。

by管理人
2. Posted by 1読者   2009年12月21日 01:41
頭がいい方なのに・・・
日本の代理店制度が、資本もいらないフィービジネスにかかわらず(製造業以上の利益率となってしまう)今以上の手数料率が本当に必要とお思いですか?
読者だから媚びているのでは?
まぁそんな代理店制度を延々続けてしまった保険会社がいけないのだけど。

>1読者さん
コメント有難うございます。

今の損害保険のビジネスモデルは、多重構造です。

保険メーカー→営業社員→代理店→消費者 といった感じです。
これは、他の業界にもある

メーカー→メーカー販社→販社→消費者と同じ構造です。

この構造をぶち破ったのが、デルモデルです。
それを真似しているのが、通販系損保です。
通販系損保と伍していくには、ビジネスモデルを変革し、顧客対価を高めることが大切ですが、金融機関社員が直接営業するほどコストがかかるものはありません。
顧客対応上、フェイスtoフェイスの営業は必須と考えます。
そう考えた場合、コスト対効果で何か得策なのか、答えらしきものが見えてくるような気がしています。

by管理人
3. Posted by 某代理店A   2009年12月22日 21:01
いつも興味深く拝見しております。

1つの見解として、鋭く現実・現場を指摘しておられると思います。保険会社の支店・支社機能およびその営業社員の現状は管理人様の指摘に限りなく近いと感じます。役職者・社員・事務担当者と話を日々している方々は理解しうること思います。

保険業務の知識・解釈については、本社機能の仲介でしかなく、むしろ代理店からすれば、誤りや時間のロスを招く最大の障壁です。

代理店の管理・教育・指導については、PC画面をながめ、ペーパーを読み上げ、とうてい教育・指導のレベルではありません。

その他の業務もいろいろあるのでしょうが、保険会社の営業社員・管理社員の社命の1つが、もはや仕事をしない・増やさない・仕事や作業ができないことであるかのような現実です。ときに保険会社のボロがでる部分の処理部隊のときもあります。業務やコストの代理店へのおしつけの前に、保険会社が保険会社らしい未来のありかたを考える上で大切な視点かと思います。

国内市場の拡大が見込めないなか、メガ損保は、保険会社の支店・支社機能およびその営業社員を、お客様に接しない・売上に直接貢献しない・保険商品に関与しない間接部門として、お客様目線で存在意義を転換・再生させる必要がある時期に来ていると考えます。

もはや代理店もアルバイト・パート程度での人件費での経営をせまられていますから、意識の希薄化・弱体化・消滅化していくのも時間の問題かとは思いますが、真の保険会社の経営・お客様主義を考えるとき、この問題を含めて、社内のみじめなみずぼらしいひどい現状を放置している保険会社が多すぎると思います。この現状を放置している保険会社の感覚こそが、保険会社の未来を危うくしている一因ではないでしょうか。
4. Posted by モーチッド   2009年12月23日 20:54
なかなかコメントできず残念ですが、今回反対意見が多いようなのでコメントします。
私は管理人さんの意見に賛成です。中途半端な支社機能であれば、ない方がいいと思っています。
代理店という保険の流通チャネルを持っている既存損保会社は、そこに勝機を見出だすべきだと思います。抜本的に変えなければならないのは、会社組織の方だと思います。

>モーチッドさん
コメント有難うございます。
またご賛同頂き有難うございます。
仰るとおり、会社組織の変革時期にさしかかっているとは思うものの、
組織と人材は切っても切れない関係なので、組織を変えることによる社員のモチベーションダウンは避けなくてはなりません。
そうなると、本当に組織を変えることはとても難しいことだと思います。
何が1番よいのでしょうか、悩むところですね。

by管理人
5. Posted by 管理人   2009年12月24日 02:22
>某代理店Aさん
コメント有難うございます。
かなり鋭いご意見ですね(笑)

保険会社の営業社員の対応は、保険会社側と保険代理店側から見るのとでは、天と地ほどの差がありますね。
決して、保険会社の営業社員が悪いのではなく、組織としてのあり方や顧客志向をベースにした思考の欠如など、様々な要因があり、現状があるのだと思います。今回いただいたご意見は前向きに受け止めさせていただきます。

by管理人
6. Posted by AIKO   2010年01月24日 15:35
ものすごく今更ながら、賛成に一票。その目標に向かって日日、過酷なスケジュールを薄給でこなしている(リテール担当で終息に向かう代理店をまわっている営担で契約社員の)私としては早くそうなって、会社都合の解雇にして欲しい。体をこわして働けなくなる前に。実態経済に合わなくなったビジネスモデルをチャラにっするのってエネルギーすごく使います。早くなんとかして欲しい。
7. Posted by 備考蘭   2010年10月13日 19:54
はじめまして。古い記事へのコメントですが、貴殿がこの記事を書かれて1年、ブログ管理人様の意見は保険会社によって少しずつ実践されつつあるのではないでしょうか。T社の代理店をやっていますが、T社は支店支社を確実に縮小させていくようです。

ただ、会社の一般管理費削減を人員削減で行うのか、あるいは世間的にも超高給な一人当たり給与削減でそれを行うのか。わたしはやみくもに支店支社削減、人員削減するよりも、世間並給与程度まで落として人員はちょっとだけ削減程度でいいのでは?とも思っています。

イレギュラー案件はどうしてもヘルプデスクでは無理で、かといって支社で最近増えてきた女性営業マンでは重荷になっていることもあります。

組合が抵抗勢力になっているのでしょうが、T社がJAL化しないことを祈っています。
8. Posted by 古瀬   2011年03月25日 11:50
かなりの批判があるようですが私も管理人さんの意見に賛成です。これは新しい事とおもいますがサービスセンターのヘルプデスク(単独事故,飛び石のような簡単な案件のみ)を開設している保険会社もあります。又直近では人身事故対応の担当者がベテランの女性社員を適用されている会社もあります。各支社は今まで簡単な案件をしている社員と男性社員ははたして必要なのかと思います。私は中堅の代理店(年商4000万円)ですが増収率140%で年間約200万から400万円の増収新規をしています。残念ながら私の手数料は年間2〜4万円しかなりません。毎週書類だけを集めにくるだけの社員、電話番のみでの女性社員、実際には保険のノウハウも知らない、聞かれたら判る社員への取次ぎのみといった事が現状なんです。本来なら東日本での大地震によって自動車をなくされてしまった方には地震発生日時に坂登って中断証明書を発行するとか契約者の立場になって会社、社員、代理店も考えるべきかと思います
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