ランキング参戦中。是非ここをクリックしてください!

ライフネット生命の戦略「保険料の内訳開示」。

ライフネット生命は生命保険料の内訳である「純保険料」と「付加保険料」を顧客に開示しているようです。同社の社長・出口氏は「自主的な開示で業界に開示を促したい」とコメントされていますが、かなり挑発的です。
業界のタブーを開示したわけですが、これは、業界というよりも産業または商業のタブーのように感じます。原価を開示するメーカーがどこにいるのでしょうか。

保険会社のステークホルダーは、顧客だけではなく、販売店、取引業者、社員、地域社会など様々ですが、会社運営費の付加保険料を開示することは、自分の首を絞めることでもあり、間接的に関係者の首を絞めることになります。

つまり、保険料内訳の開示自体、これは「競争領域ではない」と思います。

恩師である山田英夫氏の著「逆転の競争戦略」には、「競合企業の強みを弱みに変える」というくだりがあり、競合社が容易に追随できない戦略をしかけることで、競合社は自社の論理に自縛化する、というのが主旨ですが、まさにこの戦略を実践しているのが「保険料の内訳開示」です。

ただ、ベンチャーとして成長ステージから次のステージに登りつめるには手っ取り早い商品戦略、顧客対応戦略なのかもしれませんが、中長期的に見た戦略として正しいのでしょうか。管理人は、決して妙案だとは思っていません。

保険販売をマスマーケットで捕らえるのであれば、販路はネットだけではなく、リアルの代理店網が必要になるはずです。その代理店網が使えない保険会社に与えられたマーケットは限定的だと思います。ニッチャーとして生きて行くのか、そうでないのか、ライフネット生命はどのような道に進んでいくのでしょうか。楽しみです。