2008年09月19日
損害保険会社の勘違い
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「業務品質」という言葉を口すっぱく言い続ける損害保険会社。
ここで言う品質って何でしょうか。
通常、品質とは消費者視点から考えるものですが、損害保険会社が求める品質とは、口座振替率、早期計上率、継続率、機械計上率など、直接的には消費者にとってメリットの薄いもののことです。
やっぱりこの業界は変です。
業務品質とか顧客満足とかいう言葉で片付けようとするから保険代理店がついてこないのです。冷めているのだと思います。業務品質ではなく、生産管理だと思います。品質とは商品の精度や質を指しますが、保険商品の精度や質とは、保険金が早く、適切に、的確に支払われることだと思います。ここに全力投球すべきだと思うのですが、業務品質とやらに血眼になっているのが今の損害保険会社のように思えてなりません。そして、この品質はいずれ成長に変わるとも言っています。
品質と成長はトレードオフの関係であることにまだ気付いていないようです。
トレードオフを引き合いにする時に使う事例で、リッチとリーチネスがあります。
例えば、情報を人に伝えようとすると、多くの人に伝えようとした場合、聴衆がたくさんいることから浅い情報しか伝達できません。一方で、濃い情報を伝えようとすると伝えられる人数は限られてしまいます。リッチとは情報の多寡であり、リーチネスとは情報を伝える範囲のことです。つまり、二つのことを同時に実現することはできないということをトレードオフと言います。
しかし、インターネットが出現して、メールという機能やホームページ、ブログを活用することで濃い情報を多くの人に伝達することが可能となりました。ここでリーチとリーチネスのトレードオフは解消されたことになります。
それでは、損害保険業界における品質と成長のトレードオフはどうすれば解消できるのでしょうか。
簡単です。
品質という定義を先述したもの(口座振替や早期計上)から「提案力」に置き換えるのです。この提案力とは、保険会社社員の知識や情報力であり、保険代理店の知識や顧客グリップ力、プレゼン能力を指します。つまりは「教育」に注力することだと思います。この提案力から繰り出される「情報」は消費者にとっては自分にしかわからないもの、知らないものとなり、満足度が向上します。結果として、保険成約に結びつく可能性が高くなる。それが成長(増収)につながるのです。
今の生産管理に力を入れているような現状では、業界全体が右方下がりになることは目に見えています。言葉の捉え方一つで物事は大きく変わることを物語るいい例だと思います。
薀蓄(うんちく)述べすぎましたが、事実だと思います。
まずは保険会社の社員も保険代理店も自己の成長を目指して頑張ってみることから始めてみてはどうでしょうか。
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- コメント(3)
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- カテゴリー:独り言
この記事へのコメント
1. Posted by pochitama
2008年09月20日 10:49
勘違いというより 、気付いていても無意識のレベルで気付かないフリをしている様な気がします。
そして保険会社では、論点をすり替えて、自分を正当化するのが得意な方が出世しやすい気がします。
けれど、各担当者だけを責めるのは間違いだと思います。 そうやらざるを得ない立場に追い込んた体制を見直さないといけないと思います。
>pochitamaさん
コメント有難うございます。
仰るとおり、構造の問題なのかもしれません。
東大の教授が、安倍内閣、福田内閣が短期に倒れた理由は、構造上の問題があるといっていました。保険会社が、着眼大局、着手小局ではなく、着眼着手小局的な取組みをしてしまうのは構造上の問題なのだと思います。この構造って何なのでしょうか。。。
by管理人
そして保険会社では、論点をすり替えて、自分を正当化するのが得意な方が出世しやすい気がします。
けれど、各担当者だけを責めるのは間違いだと思います。 そうやらざるを得ない立場に追い込んた体制を見直さないといけないと思います。
>pochitamaさん
コメント有難うございます。
仰るとおり、構造の問題なのかもしれません。
東大の教授が、安倍内閣、福田内閣が短期に倒れた理由は、構造上の問題があるといっていました。保険会社が、着眼大局、着手小局ではなく、着眼着手小局的な取組みをしてしまうのは構造上の問題なのだと思います。この構造って何なのでしょうか。。。
by管理人
2. Posted by 石川の保険屋です。
2008年09月20日 16:49
はじめてコメントします。私も最近の流れに違和感を感じます。
確かに早期計上が早いということは他社への流出を防ぐということに少し貢献しているかもしれません。電子計上にしても最新の内容を反映しているからミスを減らす効果はあるでしょう。でも、最近の業務指標を良くしてもお客様にものすごくメリットがあるとはどう考えても思えません。通販のように早く契約すれば○%安くなるとかあればお客様にはメリットがあります。代理店も進めやすくなります。電子計上も「コストがかからなくなるからその分安くなりますよ」と案内できれば、更新手続きもとてもやりやすくなります。今私はこういう施策よりももっと自社の経営やお客様のために優先したいことがあります。でも会議でこのことを言っても社員の方があまり納得している風ではないのがとても残念です。損害保険業界ノススメさんのような方が変えてくれることを期待しています。
>石川の保険屋です。さん
コメント有難うございます。
MSさんの保険代理店さんですね。
使いようによってはいいものですが、手段と目的を履き違えることは問題で、
本当に顧客志向であるか無いかを、真摯に考え抜く必要はありますね。
コメント有難うございました。
by管理人
確かに早期計上が早いということは他社への流出を防ぐということに少し貢献しているかもしれません。電子計上にしても最新の内容を反映しているからミスを減らす効果はあるでしょう。でも、最近の業務指標を良くしてもお客様にものすごくメリットがあるとはどう考えても思えません。通販のように早く契約すれば○%安くなるとかあればお客様にはメリットがあります。代理店も進めやすくなります。電子計上も「コストがかからなくなるからその分安くなりますよ」と案内できれば、更新手続きもとてもやりやすくなります。今私はこういう施策よりももっと自社の経営やお客様のために優先したいことがあります。でも会議でこのことを言っても社員の方があまり納得している風ではないのがとても残念です。損害保険業界ノススメさんのような方が変えてくれることを期待しています。
>石川の保険屋です。さん
コメント有難うございます。
MSさんの保険代理店さんですね。
使いようによってはいいものですが、手段と目的を履き違えることは問題で、
本当に顧客志向であるか無いかを、真摯に考え抜く必要はありますね。
コメント有難うございました。
by管理人
3. Posted by プチ代理店
2008年09月20日 17:32
おっしゃるとおり同感です。
保険会社はおかしすぎます。
指標を挙げるための行動しか評価しない。その指標のほとんどがお客様のメリットになるものではなく、保険代理店を飼いならすためのものが多い。
うちはそれに反発しながらやっています。
いつかこのお客様を無視したバツは下るはずです。
>プチ代理店さん
コメント有難うございます。
やっぱり、この記事に反応するのは保険代理店サンだけですね。
とても残念です。
保険会社の社員がもっとビビッとに反応してくれるかと思いきや。。。。
反発することはとても気力がいることですが、保険会社は直ぐに低きに流れる存在です。低きに流さないためにも反発してください。
by管理人
保険会社はおかしすぎます。
指標を挙げるための行動しか評価しない。その指標のほとんどがお客様のメリットになるものではなく、保険代理店を飼いならすためのものが多い。
うちはそれに反発しながらやっています。
いつかこのお客様を無視したバツは下るはずです。
>プチ代理店さん
コメント有難うございます。
やっぱり、この記事に反応するのは保険代理店サンだけですね。
とても残念です。
保険会社の社員がもっとビビッとに反応してくれるかと思いきや。。。。
反発することはとても気力がいることですが、保険会社は直ぐに低きに流れる存在です。低きに流さないためにも反発してください。
by管理人



